考えたこと2

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インドネシアの出来事
今日の昼休み、みなさんオリンピックの話題で盛り上がっていた。
ぼくは今回のオリンピックはあまり興味がないので、話題に寄らなかったのだが、いろんな意見はあるものの、いざ始まってみると好きな人は喜んでいる。
そういうものだと思う。

1997年だったか、前の会社にいたときに、インドネシアに出張したことがある。
例によって現地のクレームに対する、車両メーカーとのテストが目的だった。
何やかやで10日間くらいいたと思う。

接待でカラオケに行ったり、この世で一番辛い唐辛子を食べたのもインドネシアだった。
イスラム教の国で、時間が来たらスタッフもお祈りをしていた。
なんでも賄賂で何とかなる国だった。
空港で数万円をお札に変えたら、びっくりするほどの札束になったことを思い出す。

当時勤めていた会社がアジアに作った初めての工場だった。
日本からの駐在員の宿舎に泊ったのだが、ジャカルタのビバリーヒルズみたいな感じの場所で、住み込みのお手伝いさんがいた。
そこでは日本の放送が入ったので、そのお手伝いさんの娘が日本の歌番組を見せてもらえるのを喜んでいた。
当時の日本は、今よりももっと憧れの国だったと思う。

一度書いたと思うが、工業団地みたいなところでテストを行っていた。
ちょうど近所の工場で事故が起こり、女性工員の腕が切断されてしまった。
実際にそれを見たわけではなく、一緒にテストしていたインドネシアの人に聞いたのだ。

とりあえず止血をして、本人は意識がなかったのだろう。
周りの人が泣き叫んでいるのが聞こえた。
その状態が長く続いた。

日本なら、何らかの手当がされていたはずだが、そんなことはされないまま待っていた。
何で救急車が来ないのか?と聞いたのだと思うが、それに対して「この国ではこれが普通だ」と言われた。
うすうすわかっていたことだが、本当に悲惨な状況だった。

その時に、日本という国は豊かなのだということを本当に感じた。
世界にはいろんな国があり、それこそ自分の好きなことなど全くできない国もある。
いくらスポーツが好きでも、そんなことをしても生活できないからだ。

その時は日本に生まれて良かったと思った。
ある意味、そういうことをしてきたからだ。

オリンピックで勝つような人たちは、一日中練習できるような人たちだと思う。
そして、科学的な分析やメンタルの強化など、最新の技術も入っている。
パラリンピックなど、道具がメインといってもいいものもある。

さらに、今回オリンピックというものが、ほんとに商業的なものだとよくわかった。
アスリートファーストなど、言っているだけだ。
そう思うと、なんだか見る気がしなくなった。

豊かな国が勝つ。
そして、お金もたくさん出す。
豊かな国に生まれた人が有利なのは当然。
差別の問題を言うのなら、どうしてそれを言わないのかとも思う。

美談などカケラもない。

そんなことを思うたびに、あのインドネシアの光景が目に浮かぶ。
あの女性はどうなったのだろう。

今日はユーミンの「スラバヤ通りの妹へ」を聞こう…。







| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:48 | comments(0) | trackbacks(0) |

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