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2021.07.03 Saturday
中国の原発計画
日経に記事があった。
「中国の原子力発電所の発電容量が建設計画ベースで2030年ごろにも米国を抜き、世界一の原発大国となる見通しだ。稼働中の原発は18年に日本を上回り、米、フランスに次ぐ世界3位になった。先進国では東京電力福島第1原発事故後、新設が難しい。大規模計画を持つ中国、ロシア、インドとの二極化が進む。」 脱炭素とか、カーボンフリーとか言うのなら、圧倒的に原発の利用が早い。 原発で作られた電気は、カーボンフリーのエネルギーとしてカウントされるから、CO2に税金をかけるようになっても大丈夫だ。 フランスなどもう原発がほとんどだから、トヨタは次期の工場はフランスに建てるかもしれない。 スウェーデンは国民投票で2040年に再エネ100%を決めたが、未だに原発比率は高い。 結局、評判は悪いが、再エネは値段が高く、不安定であり、今の技術ではとても100%には出来ない、ということだ。 そうなると旧社会主義の国である中国とロシアが原発には強い。 住民の反発があっても、強権で作ることができるからだ。 石炭火力や火力発電そのものが悪者になってしまった今、インドも新設するなら原子力ということだろう。 脱炭素というのなら、安定供給ができるのは原発しかないと思う。 このまま中国が原発の推進を進めて、日本が再エネだの、水素だの言っていると、電気代の差はどんどん開いていくだろう。 再エネや脱炭素のエネルギーの値段は高くなる。 石油や天然ガスを使ったら、そのCO2を地中に埋めたりしないといけないのだから、どんどん上がる。 今でも再エネの賦課金などが乗って、電気代は中国の倍ということらしいが、それこそこのままいけば中国の10倍くらいになってしまうだろう。 さすがに、そうなると日本の製造業は存在できなくなる。 エネルギーコストは税金みたいなものだからだ。 使わずに済む、ということはできない。 それでいいのだろうか。 幸い、日本には原発の設計製造技術が残っている。 この火を絶やさないために、新世代の小型原発を作る動きがあるが、これはぜひ頑張ってほしい。 冒頭の記事に、中国が原発推進をして、日本が再エネや水素などに投資したら、どれだけ電気代が違ってくるか、試算を載せたらいいのだ。 まあ、バカのマスコミは広告主がいなくなるまで、反原発と言い続けるだろうが…。 |
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