![]() |
2021.04.05 Monday
新型レボーグ
こないだ最新型のレボーグに乗せてもらった。
アイサイトの最新版で、ステレオカメラだけでなくレーダーもついている。 車のセンシングもここまで来たか、という感じ。 渋滞の追尾モードもついていて、渋滞になったらハンドルから手を離してもOKだ。 運転者の顔をモニターしていて、居眠りやよそ見は注意される。 速度が高い時は、クルーズをオンにすると自動で追尾し、自動で速度維持のための車線変更もできる。 ミラーの内側のオレンジのランプが点灯すると、後方に車がいて、車線変更は危険ということを知らせる。 後方レーダーで死角もモニターしているらしい。 緊急時には、勝手に左に寄せてハザードを出して駐車するところまでやるらしい。 ダッシュボードの中央に13インチほどのモニターが付いていて、今の車は半導体がなければ作れない、ということがよくわかる。 ナビ兼その他の操作を確認するためのモニターになる。 これが370万円程度で買えるらしい。 夢のような車だと思った。 一番初めに乗った車、N360の事を思うと、本当に隔世の感がある。 あの頃の車には動くために必要な電子部品はなかったと思う。 空気を吸い込んでキャブレターで燃料と混合し、燃焼室で爆発させてピストンを動かし、その上下運動を回転運動に変えて、ドライブシャフトを回し、トランスミッションを介して、デファレンシャルギアからタイヤを回す。 それらを全部機械的にやっていたと思う。 乗せてもらったレボーグはガソリンエンジンだったから、モータの制御等は関係ないが、今の車は電子制御が多く、走るコンピューターのようになっている。 混合気のコントロールは早くから電子制御化された。 EFIという仕組みで、ここについているCPUのパラメーターをいじれば、簡単に馬力を上げることができた。 自動運転になっていくと、カメラやレーダーの情報でアクセル開度、ブレーキ、ステアリングまで制御しないといけない。 モーターが100個入っている、というのもあながち嘘ではない。 それだけ、産業が集積していないと、車が作れないのだ。 自動車産業の裾野は本当に広がっている。 日本の強みである、数万点以上の部品を組み上げ、信頼性の高い製品を作る、ということができている。 新型レボーグを見て、本当にそう思った。 この日本の強みが、いつまで続くのか。 エンジンがいつまで使われるのだろうか。 この10年ほどが勝負かもしれないなあ。 |
![]() |