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2021.04.01 Thursday
ミュージシャンの定年
こないだギターの先生に「ミュージシャンの定年ってどれくらいなんですか?」と聞いたら、そんなことは考えたことがないとのこと。
いつまでできるだろう、と考えたことはあるが、まあ、オファーが来る限りはやるという。 実際、80歳を超えてもやっている人はいるし、そこには体力の問題もある。 先生でも、1時間立ちっぱなしのステージをすると、膝から下がパンパンで、痛くなるという。 それでも、仕事はこなしていかないと、次がなくなる。 クラシックの楽団からオファーが来ることもあるらしい。 ほんの一部分のために、依頼されることもある。 そういう時に大変なのは休符を読むことだと言っていた。 もともとなじみのない曲で、長い曲の場合は、演奏するところが1か所だけだと今やっているところを見るのが大変だ。 つまりほとんど休みで、数小節だけ弾くというのが一番難しいのだ。 リハーサルで気を付けていても、自分が演奏するところを忘れてしまったりする。 1曲通して、弾くところがなかった、という状態。 そういうときはつらい、と言っていた。 それでも、時間は拘束しているから、ギャラは出る。 これは受け取りにくいというが、その通りだと思う。 本番では細心の注意で演奏する。 でも、結局そういうのが続くと、もうオファーが来ない。 そうやって、だんだんと仕事がなくなるらしい。 これはつらい。 定年がないということは、実力勝負であって、若くてもオファーが来ないともうプロではないということだ。 実際、コロナの自粛の時には弁当を詰めていたとのこと。 あれだけギターが思うように弾けるのに、もったいないと思う。 先生も、Youtubeで演奏の動画をあげたりしているが、やっぱりそんなに儲からない。 Youtubeはほとんどの人にとっては、身内の世界のツールだ。 サロンを作って、会費でも取れば食っていいけるかもしれないが、不特定多数に見てもらってお金を儲けるのは難しい。 1万回見てもらって、100円の世界だからなあ。 まあ、今はコロナが早く普通の風邪になって、従来通りライブができるようになることを祈るのみだ。 |
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