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2021.03.24 Wednesday
コードがわかる
ギターを弾いて、なんとなくコードがわかるようになったのは、4年ほど経った頃だったと思う。
この、コードがわかるというのは、曲が鳴っているときに、バックのコードが何となくわかる、という意味だ。 ギターというのは、伴奏楽器として、和音を鳴らすのが一番簡単な使い方。 だいたいギターを弾く人はコードから入る。 コードを学ぶのなら、ギターが一番いいと思うくらいだ(他の楽器は習ったことはないのだが…)。 ぼくがギターを始めたのは中学2年の時だから、1970年。 当時は洋楽がメインで、キャロルキングやビートルズ、サイモンとガーファンクルなどをよく聞いた。 だいたい当時のポップスは1625という王道のコード進行が多かった。 1625とは、キーがCの時、C-Am-Dm7-G7という感じ。 これを何となく耳で覚えてしまったと思う。 もちろん、絶対音感はないので、キーがどれかはわからないが、相対的にコードが変わっている度数はわかるということだ。 そうしているうちに、251というコードの動きの特徴に気がついた。 当時は251という数字でわかったのではないが、キーがCの時にDm7/G7-Cという動きだ。 キャロルキングやビートルズの曲では、普通ならG7からCに戻るところのG7がDm7/G7というように、2つに分かれていることが多い。 これがモダンな感じを出していた。 これをツーファイブというのはずっと後になって知った。 高校のころは、受験勉強をしながらでもギターは弾いていた。 この頃にいろんなコード進行を弾いて、大体のところを覚えたのだろう。 手当り次第、弾きまくっていたのは大きいと思う。 ぼくは前にも書いたが、1曲を完璧に仕上げる派ではなく、いい加減でもそこそこ弾けたらいい派だったから、曲の量は多かった。 その蓄積が効いたのかもしれない。 というわけで、普通のドレミファソラシドのコードなら、だいたい聞いたらわかる。 初めて聞いた曲でも、なんとなくわかるのだ。 歌ものなら、初めて聞いた曲でも、2コーラス目からは簡単な伴奏だけならできる。 今週のレッスンの時に先生に聞いたら、先生も同じような事を言っていた。 もちろん、数段上だが、昔はいい加減にでも弾けたらいい派だったらしい。 そんなわけで、今はジャズのアドリブを練習しているのだが、コードがわかるのは大きい。 そのコードの音をたどっていけるからだ。 いい加減でも弾けたらいい派にも、いいことはある。 でも、弊害もある。 音楽を聞いても、自然に和音を追いかけて、メロディーが覚えられないのだ。 失ったものもあるということだ。 やはり凡才だということか…。 |
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