考えたこと2

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復興の偽善
「1ミリシーベルトの呪縛」について書いた震災復興に関する記事を読んだ。
これは、今になっても事実が語られないし、マスコミも全く報道しないことだ。

記事最初にこう書いてある。

「事故から10年を迎え、メディアでは様々な事故関連特集記事や報道を流している。その中で、様々な反省や将来に語り継ぐべき事柄が語られているが、一つ、きわめて重要な反省事項への言及が完全に欠落している。それは、日本社会が、「1ミリシーベルトの呪縛」に支配され、住民の避難解除における合理的判断を放棄してしまい、それが被災地の早期復興を阻んでしまったという問題である。」

初期対応として、8万6千人の強制避難と、周辺地区の8万人程度の自主避難は大成功だった。
しかし、避難解除に関しては、「1ミリシーベルトの呪縛」問題が生じて、国際放射線防護委員会(ICRP)の理念に基づいた避難解除ができず、早期復興を閉ざしてしまったということだ。
実際にはそんな非現実的な放射線量を設定し、それに対する批判そのものを封じてしまったことが、復興を大きく阻んだ。
この反省は全くされていない。

その理由は、日本中のエセ原子力「専門家」やその人達を重用したマスコミが、一致団結して反原子力のキャペーンを張ったからだ。
何度も書くが、もっとも大きな東北の震災の反省はそのことだと思う。
どうしてもっと大きく取り上げられないのか、不思議で仕方がない。

マスコミはお涙頂戴の絵を探して特集を組む。
どんなものでも同じパターンだ。
阪神大震災でも、九州でも、広島でも同じ。
それが悪いとは言わないが、本当の意味で災害対応を反省してこれからはどうすべき、というようなことは全く考えない。
それでいいのかと思う。

今の日本の大きな問題は、マスコミが自分たちが正しいと思うことを、あたかも中立な意見として伝えていることだ。
自分たちと違う意見は存在しない、という立場。

そして、彼らは反省しない。
自分たちの間違いは認めないのだ。

戦前のマスコミの体制と同じだ。
あの時、国民をさんざん開戦に煽り、戦争が始まっても従軍記者が自ら戦意高揚の記事を書き、国民を戦争に追いやった。

それは全く変わっていない。

もっとそれをみんな知るべきだと思う。





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