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2021.03.09 Tuesday
ドリアンのダイアトニックコード
ドレミファソラシドのレから始まるモードをドリアンという。
レミファソラシドレ、というスケールだ。 マイナーセブンスの時に使えるモードだが、この特徴は6番目の音が長6度になっていること。 これはキーがCの時に二番目のコードである、Dm7で普通にCメジャーのスケールを弾けばいいのだと思っていた。 しかし、そういう時ばかりではない。 マイナーだから、移動ドで考えるとラから数えて6番目の音であるファがファ#になるスケール(これがドリアンスケール)の上に和音を積み重ねると、ドリアンスケールのダイアトニックコードができる。 AドリアンのダイアトニックコードはAm7、Bm7、CM7、D7、Em7、F#m7-5、GM7となる。 普通のAm(ナチュラスマイナースケール)のダイアトニックコードはAm7、Bm7-5、CM7、Dm7、Em7、FM7、G7という普通のコードだが、ドリアンスケールではダイアトニックコードが変わるということだ。 そういう風になっているとは思わなかった。 おのおののスケールには、その和音を積み重ねたダイアトニックコードがあるのだ。 だから、Am7一発の時に使えるペンタトニックスケールは、ラから始まるAmペンタトニック以外に Bmペンタトニック(シレミファ#ラ)とEmペンタトニック(ミソラシレ)の3つになる。 これらのペンタトニックスケールなら、ドリアンスケールを外れないからだ。 こういうことは、ほとんどの人にはチンプンカンプンだと思う。 しかし、ジャズの和音とか、モードというものを知ろうとすると避けては通れない。 というか、実際にはやっていたことが、こういう理屈だったのかと後付けで感心したりする。 そういう喜びも出てきた。 こないだのレッスンは、そういう発見があって、すごく面白かった。 ぼくの先生はもともとはぼくと同じくフォークから入って、そこからロックに行き、いろいろ勉強してジャズもやっているという強者。 自身の昔からやっている「うるさい」ロックのバンドも続けている。 ぼくは聞いたことはないのだが、自分が年齢的には下から2番目で、上は5歳上というから、かなりの高齢バンド。 やるたびに、いつまでできるのかなあ、と言っているらしい。 いつも京都のライブハウスでやっている。 そういう仲間がいるというのは、うれしいことだと思う。 |
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