考えたこと2

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君はロックを聴かない
一昨日は久しぶりに夜ふかしをして、若い人の歌を聞いていた。
そのうちの一人が「あいみょん」。
非常に昭和の匂いがする人だ。

あいみょんは25歳で西宮出身。
わりと太い声で、ギターを弾きながら歌うスタイル。
主にネット配信で人気が出て、紅白にも選ばれた。
今の流行りは複雑なコード進行や転調を使う曲が多いのだが、この人はギターの簡単なコードで歌う。
「チェリー」のスピッツみたいな感じだ。

藤原さくらやmiwaなどギター女子が増えてきたが、この人もその一人だ。
今やギターは女子のものという感じ。
いいことだと思う。

そのあいみょん歌っている歌の一つが「君はロックを聴かない」という歌。
2017年にリリースされた。
昨日初めて聴いたのだが、今の25歳のロック観はこういうものなのか、と思った。

 埃まみれ ドーナツ盤には
 あの日の夢が踊る

ドーナツ盤という言葉は若い人たちの間では死語だが、あえてそれを使っている。
父親がPAをやっていたということで、音楽好きなのだろう。
その影響が歌詞になった。
で、びっくりしたのはこの歌詞。

 君はロックなんか聴かないと思いながら
 あと少し僕に近づいてほしくて
 ロックなんか聴かないと思うけれども
 僕はこんな歌あんな歌で
 恋に焦がれてきたんだ

ロックと恋が結びついているのか。
ぼくにとっては、ロックというと反体制という感じ。
Wikipediaにも、

「フォーク(民族音楽)のプロテスト精神を継承し、ロック・ミュージックは政治行動や人種、性別、セックス、薬物使用に対する社会的態度とも結びついており、大人をふくむ主流社会の消費主義とその適応にたいする「青少年の反乱」の表現だとも言われている。」

と書いてある。

どちらかというと、若い頃のぼくにとっては、ロックは「恋」というような軟弱なものよりも、「反乱」に近いイメージだ。
でも、25歳の彼女にとっては、ドーナツ盤を聴いて恋に焦がれる、というステレオタイプが思い浮かぶようだ。
音楽で抗議する、などということは想像の範囲外なのだろうと思う。

つくづく、平和な時代になったと思う。
戦後75年経って、ここまで来た。

「君はロックを聴かない」はいい歌だと思う。





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