考えたこと2

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第二次大戦の敗因
亡くなった父が「コンバット」というアメリカの戦争のドラマを見ながら、よく「こんな国と戦争したら負けるわなあ」という意味のことを言っていた。
ドラマは第二次大戦のヨーロッパ戦線が舞台だったので、主に敵国はドイツだった。
主人公の「サンダース軍曹」はマシンガンの小さめのもの(たしかトミーガンと言っていた)を持っており、たくさん弾が打てる。
日本陸軍の持っていたライフルは、非常にショボいものだったと父は言っていた。

そのころから、ではどうしてアメリカと戦争をしたのか、という疑問を何となく持って育った。
まだぼくらが小学校の頃は戦争をテーマにしたアニメやマンガがあって、今よりも戦争が身近なものだったと思う。
「ゼロ戦レッド」、「紫電改のタカ」などのマンガは今も覚えている。
学校の前のプラモ屋には、ユンカースやムスタングという大戦中の戦闘機、パットンの戦車なども並んでいた。

昭和40年くらいにまだ「コンバット」をやっていたはず。
戦争に負けた日本が、勝った国の戦争ドラマを喜んで見ていたのだから、そのころから平和ボケは始まっていたのだろう。
ドラマとしては、戦争の中のヒューマニズムみたいなものも扱われ、いいドラマだったと思うが…。

ぼくは戦争に関する本をわりと読んだ。
阿川博之、山本七平、岸田秀、吉村昭、柳田国男、田辺聖子など。
半藤一利の昭和史の講義CDも全部聞いた。
そういうものを通して、おぼろげながら、戦争がなぜ始まったのかということはわかった。

先日の日経に「敗戦75年 日本なぜ開戦?」という記事があった。

「今年は1945年の敗戦から75年、来年12月には日米開戦から80年になる。なぜ、国力で圧倒的な差のある国と戦ったのか。勝ち目がないのに、どうして始めたのか。破局への流れを振り返り、考える。」

という書き出しで始まる。

戦争を始めるにあたって、みんなが勝ち目がないと思っていたわけではない。
主に勝ち目がないと思っていたのは指導者たち。
当然、そういうデーターがあるからだ。

陸軍の理想主義者たちが、満州にいた関東軍を使って、下剋上的に戦争に向かって突っ走っていったというのが正解だろう。
日本の指導者たちで、積極的に戦争をしようと思っていた人は少ないと思う。
昭和天皇を含め、しかたなく開戦したというのが本音だろう。
それがわかって、ぼくは少し安心した。
日本の指導者はそんなにバカではなかったということだ。

理想に燃える下士官や、軍の予算を増やしたい軍人などの小役人が大きな役割を果たした。
そして、もっと大きかったのがマスコミ。
当時の新聞社だ。
マスコミが開戦を煽ったから、一般大衆は開戦を叫び、真珠湾攻撃の時にはちょうちん行列でみんなが祝ったのだ。
そんなことを今時書く新聞はない。
ずっと昔から戦争反対だった、と言わんばかりの書き方。

要はマスコミは売れればいいのだ。
戦争をして、景気のいい記事を書いて、売れたらそれで万事OK。
批判的精神などどこにもない。

今のコロナ報道を見ていると、こうやってマスコミが大衆を煽り、戦争に突入したのかよくわかる。

マスコミは反省しない。




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