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2020.12.17 Thursday
長く働く
前に「70歳を超えても働く」というのを書いたが、アメリカにもそういう記事があった。
「早期リタイア・定年退職をしないほうがいい理由」という記事。 理由は4つ。 1. 早々に退屈と孤独がやってくる 2. リアルな経済的な問題 3. 職場での高齢との戦い 4. 誇りと意義の感覚を蘇らせる 1はもっともなこと。 日本でも同じだ。 これが一番しんどいと思う。 人とつながれる、というのは仕事をするということの副次的なメリットだ。 2は日本よりもアメリカのほう制度的には厳しい。 ただ、金融の商品や知識は進んでいるように思う。 どこの国でも長寿化しており、それに伴って長く働かないといけないのだ。 3は仕事を続けた場合のこと。 もちろん、アメリカだから年功序列ではない。 年をとっているからと言って立場が上にはならない。 そういう状態で、「周囲に対して、信頼できて仕事もできる年配の同僚という輝かしい見本となれる」ことは重要な視点。 それは長く働く上で、やはり必要になる。 逆にそうでなければ雇ってもらえないという、日本より厳しい状況だろう。 4は「やりがい」につながるもの。 人生が長くなって、死ぬまでの時間が長くなった。 それで、仕事がない時間がどんどん増えている。 誇りや意義、などというものを持てるのはやはり仕事を通じての場合が多い。 それらをなくして生きていくのはしんどいのだろう。 アメリカ人はどちらかというと、豊かなリタイアを夢見て仕事人生を送ると思っていたが、社会が分断され、やりがいを見つけないと苦しくなっているのだろう。 経済的にも、苦しい人が増えた。 だから、優雅な老後などというものは減っているのだ。 何処も同じ高齢化社会。 人類が有史以来初めて向かっている現実。 日本はどういうわけか、そのトップランナーだ。 その割には無策だとおもう。 |
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