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2020.10.26 Monday
追悼 筒美京平
昭和のヒットメーカーだった作曲家の筒美京平。
10月7日に亡くなった。 ブルーライトヨコハマ(いしだあゆみ)、渚のうわさ(弘田三枝子)、また逢う日まで(尾崎紀世彦)、真夏の出来事(平山三紀)、17歳(南沙織)、わたしの彼は左きき(麻丘めぐみ)、木綿のハンカチーフ(太田裕美)、セクシャルバイオレットNo.1(桑名正博)、卒業(斉藤由貴)、野生の風(今井美樹)あたりを覚えている。 他にも山ほどヒット曲はあるが、ぼくの好きな曲はこんなもの。 筒美京平といえば、日本のポップスの王道だと思う。 歌謡曲というジャンルしかなかった頃、ポップな曲を作っていた。 尾崎紀世彦が出てきた時、日本のトム・ジョーンズという感じだったなあ。 あの声量で「また逢う日まで」を歌う歌手はまだまだ少なかったと思う。 イントロのトランペットから、ドラムのイントロは印象的だった。 「真夏の出来事」はイントロの女性コーラスがいい。 平山三紀のハスキーな声と、高い声の女性コーラスを組み合わせるところがすごい。 17歳も同じような感じ。 あの手の女性コーラスを使って作るのが好きだったのかもしれない。 「わたしの彼は左きき」も「HuHu」という女性コーラスが使われている。 半音ずつ上がっていく、ディミニッシュの進行がよかった。 あの曲で覚えた進行だ。 太田裕美の「木綿のハンカチーフ」は松本隆の詩もいいが、曲もいい。 今でも好きな曲だ。 エレキギターがいい感じで使われている。 その10年後に作られた「卒業」も好きだ。 フルートのオブリガードが盛り上げる。 レコード大賞の「魅せられて」はあまり好みではない。 どうしても歌い手でバイアスがかかる。 経歴を見ると、大学時代はジャズに打ち込んでいたとのこと。 やっぱりポップな感じはジャズの素養なのだろう。 ツボをおさえたモダンな曲が上手だったと思う。 昭和の大作曲家が逝ってしまった。 あまりマスコミに出る人ではなかったが、日本のポップスの黄金期を作った人だと思う。 合掌。 |
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