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2020.10.25 Sunday
戦時の人々
ぼくが物心ついたときから、日本の戦時ドラマは同じパターン。
主人公はたいがい戦争を悪だと思っている。 一部の国民は戦争をやりたい派。 それに反して、戦争を憎んでいる主人公で、あたかもそういう人が多かったような描き方だ。 ぼくもずっとそうだと思ってきた。 でも、それは戦後の考え方だ。 本当の戦前の人たちのことをわかっていない。 マスコミもこの点はまったく違う。 朝日も毎日も読売もみんな戦争をすべく煽った。 その方が売れるからだ。 そして、開戦のときは提灯行列。 みんな大喜びした。 本当に悲惨になったのは空襲が始まってからだろう。 たしかに、そこからは東京や名古屋、大阪近郊の人たちは悲惨だったと思う。 そういう時でも、都市部以外の人たちはどこ吹く風だったはず。 今回の朝ドラも同じパターン。 作曲家の古関裕而がモデルだ。 恩師の先生が南方戦線で、古関が慰問に行っている目の前で亡くなる。 実際には亡くなっていないのだが、ここは完全なフィクションだ。 史実に基づいているのかと思っていたら、大嘘だった。 もともとフィクションだから、悪いとは言わないが、今回の作り方は脚色といえるレベルではない というのも、この物語は一部は実際の曲が使われているし、あたかも本当の物語のように作られているからだ。 終戦から70年を経て、日本人は完全に被害者の意識を持ってしまった。 悪いのは当時の軍部と一部の人たちで、一般民衆は戦争に懐疑的だったというストーリー。 実際には今回のコロナ騒ぎと同じように、マスコミが戦争を煽ったのだ。 それは軍部に強制されたからではなく、煽ったら売れるからだ。 マスコミは、自分たちの新聞が売れることが第一だったのだ。 もちろんほとんどの国民も好戦的だった。 それが事実だろう。 今回のコロナ騒動も同じ。 一番コロナを煽りまくったモーニングショーは高い視聴率を得られた。 原発の時も同じだ。 福島がいかに危ないか、放射能がいかに怖いか、もっと避難しろと煽った。 実際には放射能の被害よりもはるかに大きな「避難による被害」が起こった。 福島には人が住めないなどと言った「自称専門家」を使って、それを訂正も謝罪もしない。 日本人に必要なのは、本当の戦時の人々の事を知って、マスコミには騙されず、自分の頭で考えないといけないという反省だろうと思う。 |
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