考えたこと2

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高卒生の採用
1990年代の後半くらいから、大手企業はホワイトカラーの高卒生を採らなくなった。
大学の数が増えて、大卒者が増えたからだ。

しかし、少子化の影響で、時代は変わりつつある。
2019年にワコールが約20年ぶりに販売職で高卒採用を復活し、20年も継続して採用している。
「伸びしろが大きい」という評価で、給与は入社5年目で大卒新入社員よりも高くなるらしい。
正当な評価だと思う。

ワコールにどんな大学生を採っていたのかわからないが、ぼくの勤めていた大学ならおそらく高卒生を採っても遜色ない場合も多いと思う。
あくまでも平均値の話だと思ってほしいが、世にいうFランク大学なら、真面目に社会に出て働こうと思っている高卒生の方が学力もやる気も上だと思う。

いよいよ大卒の看板にも偽りが出てきたということだ。
大卒でさえあれば、高卒とはランクが違って、生涯賃金が変わった。
それは年功序列賃金に中に組み込まれていて、なかなか追い越せない壁みたいなものだった。
高卒採用を再開している企業は、賃金体系も変えようとしているのだろう。
それは取りも直さず、年功序列賃金の終焉でもある。

ジョブ型の採用を目指している会社も、同じことだ。
高卒であろうが、大卒であろうが、会社に貢献してくれる人が高給をとる。
実際、高卒者の成長の度合いが大きい、とワコールは言っている。

文科省も、今の高卒の就職体制である「一人一社」という制度を見直そうとしている。
戦後すぐの1950年代から続いている制度。
これも止めようということだ。

そうやって、ダブついた中年以降の正社員を淘汰し、若い人たちの給料を上げていかないと海外と対等にならない。

いよいよ終身雇用、年功序列の制度が崩れてきた。
時代の必然だと思う。




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