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2020.08.19 Wednesday
感染者狩り
8月5日の読売オンラインの記事に、「感染者狩り」横行、という記事があった。
「インターネット上では、感染者やその家族らを特定し、中傷や差別的な内容の書き込みが繰り返されている。「感染者狩り」と呼ばれる行為だ。実際に標的となった東海地方に住む40歳代の男性が「目に見えないウイルスより、人の目の方が恐ろしかった」と胸の内を明かした。」 なんとも情けないニュースだ。 以前から、感染したマスコミ関係者が「申し訳ない」と謝ったりしているのが、不思議だった。 何でコロナにかかったら、謝らないといけないのか、ワケがわからない。 感染に対する意識が低いから、かかってしまったということで謝っているのだろうか。 それは、感染に対して考えられる万全の対策をしていたら、コロナにはかからない、という前提があるからだろう。 それは人間の思い上がりであり、ウィルス感染に関してそんな万全の対策などない。 ましてや、勤めに出ているのだから感染リスクはあって当然だ。 テレビの関係者が大事な仕事をしているかどうかは疑問だが、少なくとも何らかの活動をしないと食べていけないのだ。 国民がみんな家に閉じこもって感染しないように生活していたら、経済活動など成り立たないのは当り前。 リモートワークでできることは増えているが、現場の仕事はそう簡単になくならない。 だいいち社会生活を営まないと、現代では都市で生活などできない。 日本が豊かになれたのは、大勢がそういう生活をして、モノやサービスを作り、それを国内だけでなく海外にも輸出したからだ。 それによってGDPが増えて、今の年金制度や健康保険制度も可能になった。 結局、戦後の日本が繁栄できたのは、都市で生産活動をする人が増えて、余剰生産能力を持ったからだ。 「感染者狩り」のように非難する人たちは、社会活動をしなくても生きていけるひとたちなのだろう。 全くもって迷惑としか言いようがない。 現在のコロナの死者数を考えると、感染することと、社会活動を普通にすることを天秤にかけると、社会活動を普通にする方が重い。 本当に経済が沈んでしまったら、年金や福祉などどうにもならないことがわかっているのだろうか。 PCR検査だって、タダではないのだ。 コロナが感染症に指定されているから、回りに迷惑がかかるのは事実。 初期対応としてはもっともだったが、今の死者の状況なら、早急に指定を外すべきだ。 そうしないと、「感染者狩り」が起こってしまう。 こんな馬鹿なことをやっていてはいけないと思う。 |
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