考えたこと2

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ジョブ型雇用
G型、L型などの話で何度か書いた、産業再生機構の冨山氏が「ジョブ型雇用」について日経に書いていた。
従来から言われているが、日本の今の「メンバーシップ型雇用」は戦後の復興期から高度成長期という特殊な時代にマッチした働き方だ、ということだ。
現代では機能しなくなっている。

日本の長期低成長も、この雇用制度が災いしている部分も大きいと思う。
技術者が海外に引き抜かれたり、不要な中間管理職が多かったりするのも、日本の雇用慣行の影響だろう。

彼によると、今の「メンバーシップ型雇用」はもう働き手の思いからも乖離しつつある、ということだ。
そういうこともあって、トヨタが定期昇給を100%成果給にする、という決定をしたのだと思う。

自動車業界は100年に一度の大変革期を迎え、大変な状況。
アメリカのテスラのような電気自動車専業メーカーが出てきて、従来の自動車メーカーはどうするのか選択を迫られている。
そういう変革期には、一旦雇われたら雇用は保証する代わりに、会社の言う通りやれ、というような制度は合わない。
やる気のある人を働かせ、自らのできることを進んでやらせることが必要だ。

バブル崩壊以降、非正規雇用が増加し、今や伝統的なメンバーシップ型の正社員は全労働者の2割しかいない、と記事にあった。
そんなに減っているのか、とびっくりする。

会社にとって、社員の雇用を保証する前提では、仕事が増えたからといって社員を増やすのはリスクが大きい。
みんなで残業をして乗り切るか、非正規を増やすしか方法はない。
内部留保が増えるのも、雇用を保証するためという側面もある。

でも、もはやそんなことは言っていられない。

トヨタが従来の雇用慣行を破るような動きをしているのも、そうしないと世界で生き残れない、という判断があるのだろう。
もちろん、優秀な若手をつなぎとめるということもある。
実際、トヨタでも優秀な若者が離職するから、そうせざるを得ないという面もあるのだ。

これから日本の雇用はジョブ型に変わっていく。
そのスピードがどうなるか、それはわからない。

でも、大きなところほど、そのスピードは速くなるだろう。

そういうビジョンを持って働かないといけないと思う。



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