考えたこと2

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アルキメデスの大戦
こないだWOWOWでやっていた「終わった人」という映画を見た。
舘ひろしが定年後のサラリーマンを演じていて、なかなか面白かった。
舘ひろしというと、「太陽にほえろ」とか「西部警察」、「あぶない刑事」などの刑事モノで記憶していたが、いい年になってコメディもできるようになった。

その彼が山本五十六の役をやっている「アルキメデスの大戦」を見た。
あの刑事役でサングラスでバイクに乗っていた彼が、山本五十六の役をやるなんて想像していなかった。
別に舘の身内ではないが、感無量だ。

「アルキメデスの大戦」は、史実に基づいているが、基本的にはフィクション。
数学には世界を変える力がある、と思うに至った若き数学者のドラマ。

関東軍の暴走、大艦巨砲主義にこだわる海軍、財閥との癒着などが描かれる。
阿川弘之の戦記物を読んでいると、背景がよくわかる。
この映画だけを見ても、よくわからないかもしれない。

海外ドラマでも物理学者が主人公のものがある。
扱うのはもっとモダンな数学で、それと比べるとだいぶレベル差がある。

邦画で理科系のドラマを作ると、こういうふうになってしまうのか、と思う。
単に数字の記憶力がいいとか、計算が速いとか、資料を一晩で読んでしまうとか、そういう描き方になってしまう。
もっと専門的なアドバイザーを入れて、ちゃんと作ったほうがいい。

ともあれ、戦艦大和の誕生ストーリーとしては面白い。
この艦を設計した意図は、日本がアメリカと戦争をしたときに、最後に出撃し凄惨な最期を遂げることで、日本人に戦争を止めさせるという意図だという。
それ自体は、なかなかよくできたフィクション。
一度始めると、やめられないという日本の失敗のパターンをよくわかっている。
今のコロナ対策と同じだ。

何となく精神論で終わってしまう。
そこが日本の映画なんだろう。

今の日米の差を表している。





| | 映画・舞台 | 19:13 | comments(0) | trackbacks(0) |

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