考えたこと2

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コロナ超過死亡
ツイッターにこんなツイートが出ていた。

「厚労省が、死因を問わず、新型コロナの感染がわかったあとに亡くなったひとは、「新型コロナで死亡した感染者」にするよう連絡とのこと。癌など別の病気が死因のひともコロナの死者数に含めるように、と。こんな水増し的なことをすれば、致死率も歪んでくるのでは、と思います。」

これはおそらく超過死亡に関することだと思う。
超過死亡というのは、感染症の流行の度合いを測るためのもので、WHOが推奨しているデーター。
毎年の平均的な死亡者の数に対して、増えたり減ったりした死亡者数だ。
これが大きいほど、その感染症が大規模だった、という数。

この統計もご多分に漏れず日本はだいぶ遅れている。
現在明らかになっているのが3月の死亡者についての数。
ニューヨークでは死亡者数をリアルタイムで表しているらしい。
しかし、感染症の対策にも使うためにデーターが、3ヶ月以上遅れでしか発表できないというのはどういうことなのか。
各医療機関、保健所、厚労省がよほど意識が低いか、やる気がない、ということだろう。
これもFAXで送って、手で書いているのだろうか。

5月24日の日経によると、

現時点の公表データによると、超過死亡は2月17日の週から3月下旬まで5週連続で発生。流行がなかった場合を50〜60人上回り、計200人を超える。感染研が定義する「統計的な誤差を上回った死者数」という超過死亡数でも5週連続で20〜30人程度に上る。実数は公表していない。

ということだ。
国際比較をしているサイトがあったので、抜き出してみると、

国名         期間       COVID-19死者数   その他の超過死者数
日本       3月01日 - 3月30日       51         301
アメリカ     2月16日 - 5月02日     70266        26986
イギリス     3月07日 - 6月05日     51804        12729
韓国 2月01日 - 3月30日   163  2215
インドネシア 3月01日 - 5月31日   517   4214
タイ 3月01日 - 5月31日    57   2316
スウェーデン 3月09日 - 5月17日    3981    190
ブラジル 3月01日 - 5月31日   15830    3486
ベルギー 3月09日 - 5月17日    9115   特になし
デンマーク 3月16日 - 5月10日    519   特になし
フランス 3月02日 - 5月10日    26380    1989
ドイツ 3月09日 - 5月10日    7792   特になし
イタリア 2月24日 - 4月26日    26644    16278
スペイン 3月02日 - 5月17日  27709  15158

やはり欧米は被害が大きい。
アメリカが5月までで7万人、イギリスが6月までで5万人を超えている。
アジアの国は日本を含めて、かなり少ない。
日本がいかに統計が遅いかよくわかる。
クラスターを追いかけている暇があったら、統計に力を入れたほうがマシということだ。

ここで邪推だが、冒頭の厚労省が「死因を問わず、新型コロナの感染がわかったあとに亡くなったひとは、「新型コロナで死亡した感染者」にする」というのは、明らかにコロナに医療資源を使いすぎて、その他の死亡者を超過させてしまったという失敗を隠そうと思っているのだろう。

実際、コロナ感染が危ないから、手術を中止したり、ワイドショーが煽ったせいで病院にすら行けなくなって持病を悪化させたりした人も多いのだと思う。

最初のうちは仕方ない。
未知のウィルスだから、安全サイドに振ったのだろう。
でも、もしもこういう統計がリアルタイムで出ていれば、もっと早く正常化できたのではないか。

今回のコロナでこういう現状がわかったのは数少ない収穫だろう。
行政がいかにIT化が遅れているか。

この惨状を早くなんとかしないといけない。
もっと統計を速くすること、それが第二波に備えることになるのだと思う。

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