考えたこと2

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小中学校のICT教育
今の先生では、ICT教育など無理だと思う。
学校のICT化が遅れているなどという状況ではない。
今の先生が教育のやり方を変えようとしていないのが問題なのだと思う。

ぼくが勤めていた学校法人は小中高等学校もやっていたが、キャンパスは大学から離れていた。
法人の本部は大学にあって、ぼくが入職した2004年に財務システムが入れられた。
経費の伝票を電子化したのだ。

ところが、高校以下の学校は伝票は手書きのままだという。
何でか聞いたら、パソコンの数が少ないのと、LANが繋がっていないから、という返事。
そんなアホな、と思ったが、本当だった。
小中高から毎月送られてくる手書きの伝票を、法人の職員が手で新しいシステムに入力していた。
そのために、財務部の人は増えたとのこと。

2004年に、そんなことが起こっていたのが、学校法人の現状。
法人の財務部長の液晶ディスプレイはポストイットのメモを貼る板になっていた。
まさに、コンピューターを使って合理化するということを全く理解していない、という状況。

あれから16年経つが、そんなに状況は変わっていないと思う。
その証拠に、小学校でのプログラミング教育など、問題だらけだ。
小学校では言語能力と並んで、情報活用能力を上げていくという目標を立てている。
問題点として、パソコンの台数が足りないとかいうハードの問題はある。
しかし、どういう指導を先生がするか、ということが一番の問題。

小学校でのプログラミング教育は、新たに科目がつくられるわけではなく、既存の科目内で学ぶことになるという。
どう学ぶか自体がいい加減になっている。
何を教えるのかも決まっていない。
この方針を決めた文科省自体が、遅れているのだろう。
役所のICT化が遅れているのは、一連のコロナ騒ぎでよくわかった。

当初は小中学校の一部の教員が動画を撮ったり、ZOOMを使ったりしてオンライン授業をやったが、結局は使い物にならなかったので、リクルートの問い合わせが増えたとのこと。
知り合いに聞いた話では、尼崎の小学校では登校しても1時間半縄跳びして帰ってくるという。
なんで勉強しないのかと聞いたら、集まるのは危ないということだ。
もっとたくさん死者が出た国でも、10代以下はほとんど感染しないので学校は普通にやっているところもあるというのに、一体何を考えているのかわからない。
話がそれた。

教える現場でICTが活用できないのは、リクルートがやっているスタディサプリ(学習支援のアプリ)が今回のコロナで利用され始めたことが、物語っていると思う。
もちろん、Wifiや4Gというインフラが各家庭に普及したということは大きい。

スタディサプリの契約数は2次関数で伸びているという。
これが成功すると、東進衛星予備校がやったようなことが起こるだろう。
カリスマ予備校教師の授業を録画して日本中で見られるようにして、学力の向上を図ったのだ。
普通の教員がやるよりも、スタディサプリの先生が教えるほうが数段上だ。
演習問題も付いているから、実際に習ったことを使うこともできる。
わからなければ、何度でも見直すことができる。

生徒の習熟レベルに合わせて、一人ひとり違った授業を受けることさえできる。
極論すれば、わかるところまで戻ることもできるのだ。

勉強はリクルートに任せ、小学校の役割を考え直した方がいいのではないか。

本当にそう思う。



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