考えたこと2

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テレビCM不振
電通の業績が悪い、という記事を見た。
おまけに、爆破予告の書き込みまであったとのこと。
これは経産省からの委託のことだろう。

民間の「サービスデザイン推進協議会」というところが経産省から委託を受けた事業を、ほとんど丸投げで電通に再委託していた、という。
これは問題視されても仕方ない。

それだけではなく、広告業界もコロナで大打撃を受けているとのこと。
たしかに、民放のCMがどんどん減っている。
若い人向けの化粧品などは、完全にネットに移行したようだ。
若い人たちがテレビを見ないから、どうしようもない。

民放の内容自体が高齢化している。
ワイドショーやバラエティに出てくる人たちも、よく見たら中高年ばかり。
さんまも、たけしも、一昔前なら老人。
ダウンタウンももうすぐ60歳。
ナインティナインは50歳手前。
結局、若い人たちはネットに移行しているから、若い世代はテレビに出ないのか。
それとも、作る方も見る方も高齢化しているので、そういう人しか使わないのか。

そういうわけで、電通の伝統的な顧客も離れ始めた。
2012年の業績予想は撤回されて、「未定」となった。
4月の売上は国内、海外ともに20%近く落ち込んだとのこと。

結局、このコロナ騒ぎで、ずっと隠れていた「広告代理店」というビジネスの限界が出てきたのだと思う。
ネットの広告は、代理店など必要としない。
自分でターゲットを決めて、どういう広告を打つか決めて、それを作る。
時によっては、フォロアーが多いYoutuberを使ったりする。
それらは全て数字で出ているから、「代理店」を通さなくても可能だ。

企業イメージはフェイスブックやインスタグラムのページで、「代理店」を通さず、自社の社員が生の声を発信して作ることができる。
今までのように、芸能人を使って作らなくてもよくなった。
大衆に個別にアクセスする手段ができてしまったので、テレビCMに拘る必要がなくなったのだ。

惰性でやってきた広告を、コロナが見直すきっかけをくれたのだと思う。
高い広告費を払ってきたが、この際やめよう、ということだ。
電通の立場でいうと、今までのテレビに依存したビジネスを脱しないと未来はない、ということになる。

以前新入社員が自殺して話題になったが、あの社員はインターネットの広告の仕事をしていたという。
その結果が理屈に合わないというクレームに対応していて、飛び降り自殺になった。
これから伸びる仕事を、新入社員にやらせていたのだから、気の毒だ。

そういう体質を変えないと、生き残れないと思う。




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