考えたこと2

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スウェーデンの路線
スウェーデンは欧州で都市封鎖をせず、コロナの流行のさなかでも学校を開き、店の営業も続けている。
他の国とは違って、50人以上の集会は禁止され、不要不急の移動や高齢者との接触を避けるように、という勧告はあるが、レストランやバーは着席スタイルならOK。
買い物は普段どおりにできるし、経済は普通に回っている。
高校、大学はオンラインでの授業だが、16歳未満の子供は学校や保育園に通っている。
ちゃんと年代別の感染者数や重症化率を見ているのだろう。

しかし、感染者や死亡者はやはり多い。
死者が3600人ほどで、隣国のノルウェーと比べると感染者が2倍、死者が8倍、死亡率も約4倍とのこと。

もともとスウェーデンでは老人の延命治療は虐待だと言われていて、無理に生かすようなことはしない。
それが国民のコンセンサスだという。
そういうことも相まって、死者数が増えているのだろう。

現状は知らないが、スウェーデン在住の日本人が見たスウェーデン政府の対応の記事を見た。
それによると、まずは記者会見で語られる情報の透明性が高いということ。
感染者数、死者の推移、リスクのある人たちの分析など、感染自体の情報や空きベッド数などの情報を毎日公開したということだ。
それをYoutubeで流し、後でも見ることができるということ。
そして、それに出席する記者も的を射た質問をするということだ。日本の記者のように、恐怖を煽るばかりのような質問はしない。
記者のリテラシーも高いのだ。

次に、科学的根拠に終始するということ。
記者会見の質疑応答で、政策批判の質問も出るが、それに対して科学的根拠と国が把握している情報に基づいて質問に答えるという。
国家主席疫学者が顔色変えずに説明するらしい。
日本とエライ違いだ。

さらに、失敗は認め、すぐに対処するということ。
当初高齢者施設で集団感染が発生し、死亡者の1/3がそのために亡くなったらしい。
そういう問題が起こっても、すぐに発表し、対処する、という姿勢を貫いている。

次に、ファクトチェックの精神だという。
これは「正しい情報を見極めて、情報に躍らされないように」ということが、国レベルで教育も含めて共有されているということ。
特にマスコミやインターネット上の何が正しいのか、ということを各人がちゃんと自分の頭で考える、という習慣ができているということらしい。

この原則でいくと、日本の専門家会議やマスコミなど総崩れだろう。
ファクトでは日本の死者数は圧倒的に低くても、海外との比較の話などせず、そういう問題意識も提起しない。
コロナに対する恐怖心を煽れば視聴率が取れる、ということでその方向で突っ走った。
最初は安全サイドで仕方なかったとしても、明らかにやりすぎだろう。

そして、記事もあったが、なにより国民が政府を信頼しているということ。
これが日本では難しい。

優れた国民は優れた指導者を選び、そうでない国民は…。




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