考えたこと2

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LPレコード
次男がこないだ東京から帰ってきたとき、レコードを聞きたいという。
山下達郎にちょっとハマっていて、そのレコードを聞きたいということだった。

ぼくは山下達郎は「Circus Town」でデビューしてから、竹内まりやと結婚するまでの9枚ほどのLPを持っている。
それ以降を持っていないのは、竹内まりやと結婚してから、吉田美奈子とのコンビを解消したので、歌詞やコーラスがつまらなくなったからだ。
吉田美奈子のコーラスがあって、初めて山下達郎は山下達郎になったと思う。

それはさておき、10年ほど前に買った1万円ちょっとの安いフルオートのレコードプレイヤーにレコード盤を置いて、スイッチを入れる。
アンプも久しぶりに火を入れるので、ちゃんとつくか心配だったが、無事作動した。
左のスピーカーが音が出ず、ちょっと苦労したが、なんとか聴けた。

レコード盤の愛好家はいるようだが、ぼくは単に捨てられないだけだ。
若い頃に何度も聴いたレコードはなかなか捨てられない。
ぼくらの世代はそういうものをたくさん持っている。

レコードはもちろんのこと、カセットやオープンリール、VHSや8mmビデオ、そしてMD。
今やCDもそんなに売れず、新世代の人たちはストリーミングで聴く。
もう音楽はデーターだ。
過去のメディアはどんどん再生しにくくなっている。
ぼくらがこの世から姿を消すときには、もっと減っているだろう。

レコード盤に針を落としたとき、そこから小さな音が出る。
原理を考えたら、それくらいのことはあるだろう。
溝の両側に左右のスピーカーから出る音の振動が切ってあるのだから、当然だ。
でも、ほとんどレコードを見たことがない若い人にとっては新鮮なのかもしれない。

MDやCDになって、途中の曲から聴くのは簡単になった。
でも、レコードでは難しい。
途中の曲から聴きたいければ、針をそこに落とさないといけない。

音楽を聴くということは、そういう不便さを伴っていた時代。
誰かが、レコードプレイヤーの前で正座をして、ありがたくレコードを聴くというようなことを言っていた。
それは大げさだが、レコードを扱うときには、何となく厳かな気持ちはあったと思う。

音楽にカリスマがあった時代だ。

いまはそういうものは消えた。
気に入らなければどんどん飛ばす。
音楽は消耗品になったのだ。

それは時代の流れだし、いつでも、どこでも聴けることはいいことだと思うが、ぼくはちょっと残念だ。

やはり老兵は去りゆくのみ…。




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