考えたこと2

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無駄な会議
日本の現在のGDPは世界3位。
それでも、一人あたりのGDPは26位になるという。

工場系の生産性は世界でもトップレベルだが、事務や営業、管理などの分野の生産性が大変低いから、そうなってしまう。
それを変えるチャンスが、今回のコロナウィルスかもしれない。

管理職になると、途端に会議が増える。
ぼくは設計の平社員の時に、課長に会議に出ておいてくれと言われたことがある。
その時の会議は品質関連の会議で、部長が2人も出る会議だった。
「え、そんな会議に私が出ていいんですか?」と聞くと、「かまわん」という返事。
上司の指示だから、仕方なく出た。

この会議はすごく印象に残っている。
ぼくが不勉強だったのかもしれないが、全く何を言っているかわからない会議だった。
この時に「何を何せなあかんなあ」という、代名詞が動詞になるという活用を知ったのだ。
「何しといてくれ」と一人の部長が言うと、「何しとくわ」という返事。
課を代表して言った会議だから、ちゃんと議事録を書かないといけない、と思って書いていたのだが、書きようがない。

エライことになった、と終わったあと先輩に話をしたら、メンバーを聞いて「そら、どうでもええ会議や」と言われた。
そんな会議があるのかと思って、言われたとおりに「何を言っているかわかりませんでした」というと、「そういう会議や」と課長は言って「ご苦労さん」と声をかけてくれた。
「課長になると、いろいろ大変やな」とその時思った。

あとから分かったことだが、その会議は何を言っているのかわからないことで有名な部長が2人揃う会議で、そんな人が部長になるのかと不思議だった。

そういうことが起こっていたのが、当時のぼくの会社。
もともと外資だった会社で、財閥がその経営権を買って数年たったところだった。
だから、年をとった部長クラスは外資の頃の採用。
妙に納得した。
やっぱり、会社にはいい人がいないとダメだ。

今の日本の一人あたりの生産性が低いのは、極論すればこういう会議がいろんなところで開かれているのも一因だと思う。
高度成長期に欧米という目標があって、それを追いかけていればよかった時代を過ごした人たちが上に立っている。
キャッチアップが終わって、仕事のやり方を変えないといけないのに、そのやり方がわからない。
若い人たちにとって、「わけのわからない人」になっている上司もたくさんいるのだろう。

学校法人に行って知ったが、ローカルの世界はもっとひどい。
旧態依然としたやり方をずっと踏襲している。
これはもう絶望的だ。

なんとかならんかなと日々思っている。


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