考えたこと2

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ジャパン・アズ・ナンバー・スリー
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の社説に「ジャパン・アズ・ナンバー・スリー」というのがあった。
WSJの日本版創刊の10周年で、2010年8月17日の記事を再掲載したもの。

2010年というと、日本が長期的に停滞に入って10年経ったあたり。
中国がGDPで日本を超えて、世界2位の大国になった年でもある。
1990年代にジャパン・アズ・ナンバーワンという本が出されたが、その後の日中の位置を書いたものだ。

2020年の今、日本企業の有様は見る影もない。
かろうじて自動車産業は生き残っているが、家電は総崩れ。
ウォークマンがiPodに負けたのが象徴的。

日本は政府の歳出もGDP比で40%近くなっており、社会保障の負債は大きい。
バブル崩壊して以降、政府債務は200%まで押し上がったが、成長には貢献していない。
社会保障が債務を食っている。
生産性も低く、個人所得もどんどん下がって今や世界の40位程度。
日本人の平均個人所得は、アメリカで最も貧しいミシシッピ州よりも低い。
社会が高齢化し、リスク回避が横行して、成長を目指すことができない。

それがWSJが10年前に載せた記事の内容。

それから10年経ったが、状況は悪化している。
高度成長を謳歌した世代が長く居座り、若い人たちに権限移譲しない。
完全に守りに入っているように見える。

スマホも縮小で生き残れそうにないし、カメラや腕時計といった精密機器もスマホの機能が上がって取って代わろうとしている。
IoTと呼ばれる、すべての機器がインターネットとつながる、というパラダイムチェンジが起こっている。
それに乗り遅れてしまった。
自動車も100年に一度の変革期ということで、先が見えない。

ぼくはキャノンの株を長いこと持っているが、こないだ来た株主総会の議案書を見てびっくりした。
役員に80歳以上の人がごろごろいる。
これでいいのだろうか。
社会だけでなく、会社も高齢化しているのだ。

これが成長を阻害しているように思う。
例外はまれにあるだろうが、老兵は去らねばならない。
いくら功績があってもだ。

本当にそう思う。

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