考えたこと2

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猫はためらわずにノンと言う
猫はためらわずにノンと言う ステファン・ガルニエ ダイヤモンド社

アマゾンで中古が安くなったので購入。
字を追うだけならすぐに読める。
やさしい言葉で書いているが、ネコのことを考えながら読むと時間がかかるかもしれない。
飼っている人なら、趣がだいぶ違うだろう。

イヌのしつけ方とか飼い方の本はたくさん出ているが、ネコのしつけ方の本はないと思う。
一方、ネコを哲学的に考察した本は多いが、イヌはそんな本は稀だと思う。
人間とネコの関係は、そういうものなのだ。

作者のステファン・ガルニエは、事故で足を一本失ったネコを買っている。
動物は自分のハンディキャップを意識しない(ように見える)。
彼がこの本を書いたことと、ハンディキャップを持っているネコを飼っていることは、きっと無関係ではないだろう。

イヌが飼い主をリーダーだと思うのに対して、ネコは同僚だと思っている。
だから、ネコは言うことを聞いたり、聞かなかったりする。
そこが、ネコ好きがネコを好きなところだし、イヌ好きがネコを苦手なところなんだろう。

この本はネコについてのコラムが集まったものだが、それぞれのコラムの最初にはネコに関する格言が書かれている。
いくつかを拾うと、

「はじめに神は人を作った。しかし、人があまりにも弱いのを見て猫を与えた。
 ウォレン・エクスタイン(作家、動物トレーナー、動物愛護活動家)」

「猫は何の約にも立たないことを名誉なことだと考えている。だから家の中では犬よりも上位に立とうとする。
 ミシェル・トゥルニエ(小説家)」

「猫の友情を勝ち取るのは困難だ。猫は哲学的でまじめで、静かで自分の習慣を大事にし、秩序と清潔さが大好きである。そして誰にでも軽々しく愛情を示したりしない。あなたが友人としてふさわしいと思えば、友人にはなるが、決してあなたの奴隷になりはしない。
 テオフィル・ゴーチェ(詩人、小説家)」

「犬には主人がいて、猫には下僕がいる。
 デイヴ・バリー(作家・コラムニスト)」

「人は猫を選ぶのではなく、猫に選ばれるのだ。
 フィリップ・ラグノー(ジャーナリスト、作家)」

「猫が好きな人は、力の関係を避ける。
 アニー・デュプレー(俳優)」

「人間が文明を手に入れたのは猫を理解するためだ。
 ジョージ・バーナード・ショー(文学者、脚本家、政治家、教育家)」

ちなみに、この本の巻末の猫指数のチェックテストの結果、ぼくはちょっとの差で仔猫レベルだった。
もう少しで立派な猫になれるとのこと。

この本を読むと、ネコを飼いたくなる。




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