考えたこと2

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平成任侠伝
ツイッターを見ていたら、ヤクザの事務所のガサ入れか何かで、ヤクザと警察が怒号を飛ばしている、というようなテレビ中継の画像があった。

その画像では、塀から顔を出した組員3人が怒鳴っている様子なのだが、3人共マスクをしている。
そこには投稿した人のコメントがあって、「このご時世、ヤクザですらコロナ対策を怠らないの、公衆衛生意識が高くて素晴らしいですね」と書いてある。
笑ってしまった。

それを見て、昭和任侠伝という昔の新作落語を思い出した。
ヤクザは昭和の時代には「任侠」と言われた。
一世を風靡した東映のヤクザ映画は、高倉健などが主人公で、いわゆる「いいヤクザ」だった。
カタギの衆に迷惑をかけない、という生き方。
ヤクザ映画を見て、高倉健になりきる主人公を面白おかしく描いた昭和の傑作だと思う。
時代の流れにはついていけなかったが…。

今回の場面は、なんともちぐはぐな印象を受ける。
テロップに「怒鳴っている」と書かれているが、マスクをしているから口を開けているのかもわからないし、表情が半分隠れると怒っているような気もするが、心配しているようにも見える。
それが3人、塀から顔だけ出しているからよけいに面白い。

ヤクザとマスク、というのはなかなか結びつかない。
昔は人の道を踏み外して、命知らずになった人たちがヤクザになる、という雰囲気だった。
今でも鉄砲玉と称して、組長のために相手の組に殴り込みをかける人もいる。
そのヤクザが、コロナウィルスを怖がるというのが、なんとも言えない。
公衆衛生を考え、感染を防止するためにマスクをしているのなら、完全に「市民」だ。
「カタギの衆に迷惑をかけない」という意味では正しい行動なのだが…。

映っている組員にしても、まさかテレビカメラが撮っているとは思わなかったのかもしれない。
映るんだったら、マスクをとったのに…、ということだ。
一部を切り取った映像が出回るとは思っていなかっただろう。
ましてや、ツイッターにコメント付きで出るとは、思いもしていない。

こういう意識があるから、日本の感染者が低い、ということもあるかもしれない。
ギャングですら、マスクをして感染を防ぐことに協力しているのだ。

CNNやBBCで報道してくれないかな…。





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