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2020.03.10 Tuesday
懐メロ
今日グーグルのネスト(スマートスピーカー)に「OKグーグル、松田聖子をかけて」と言ったら、松田聖子は今日誕生日です、と言った。
ほんまかいなと思って調べてみたら、彼女は今日が誕生日。 57歳になる。 そう言って、「セイシェルの夕日」をかけてくれた。 1983年のアルバム「ユートピア」に入っている。 もう37年前。だから、松田聖子が20歳の時だ。 37年前の曲なら、昔で言えば「懐メロ」になる。 でも、「セイシェルの夕日」が懐メロという感覚はない。 そういえば、もう懐メロという言葉もあまり使われなくなった。 どれが「懐メロ」という区切りがはっきりしない。 そう思っているのはぼくだけかもしれないが…。 Wikipediaで懐メロの定義を調べると、 懐メロ(なつメロ)とは、ある程度年月の経たかつての大衆歌謡で、聞くとその歌が流行した頃が懐かしく思い出されるような歌の総称。 “懐かしのメロディー”の略語で、狭義には1930年代 - 1950年代まで大衆歌謡の主流であった「流行歌」の俗称。 と書かれていた。 懐メロという言葉がなくなったのは、「大衆歌謡」がなくなったからかもしれない。 昔の懐メロというのは、「憧れのハワイ航路」とか「青い山脈」「りんごの唄」などのイメージ。 祖母がNHKの「懐かしのメロディー」を見ながらそれらを口ずさんでいた。 かろうじて、松田聖子あたりはまだ夜のヒットスタジオなどの歌番組が全盛で、「大衆」という定義に当てはまるところもあったが、あの頃はテレビに出ないニューミュージック(今でいうとJ-POPか)の歌手もいて、それらを好きな人たちは歌番組を見なかったりした。 ぼくもその一人。 洋楽もまだまだ人気があって、洋楽ファンはテレビに出る歌手など見ない人が多かった。 FMエアチェック、カセットデッキなどが現役の頃だ。 もちろん、演歌の好きな中高年もいて、演歌、歌謡曲、ニューミュージック、洋楽というような分類だったと思う。 ヒットスタジオには今で言うJ-POPの人と、演歌の人がどちらも出ていた。 もちろん、紅白歌合戦も一緒だ。 70年代後半あたりはそんな時代だった。 その時に「大衆歌謡」は滅んだのかもしれない。 それこそ、世間の人がみんな聞くような共通の歌がなくなったのだ。 懐メロにはそういう意味も込められている。 ちょっと感傷的になるが、もう懐メロは生まれないだろう。 |
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