考えたこと2

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日本の凋落
今の日本に12年間勤めて、役職づきでアラフォーになって手取りが14万円という人がいる。
去年、Web上の掲示板に書き込まれて話題になった。

実際、新卒で額面16万という求人がたくさんあるし、その場合は手取りが13万ということもある。
今は同じ仕事をしていて、給料が上がっていくという会社も減っていると思う。
だから、そういう事態もあり得ると思う。

書き込んだ人は「日本終わってる」と書いた。
それに対して、ホリエモンが「日本がおわってんじゃなくて、『お前』が終わってんだよ」と書き込んだ。
要は、12年間勤めて手取り14万円というのは企業(国)の責任か、それとも個人の責任か、ということだ。

ぼくは、手取り14万円で働き続けた個人にも責任があると思う。
手取り14万円は、自ら選択した結果だからだ。
給料を上げてくれと交渉したり、もっと給料の良いところに転職することもできたはず。
12年間、役職もついていて給料が上がらないというのは、仕事内容が変わっていない可能性もある。
年功で役職はついたが、やってることは変わらないから給料は据え置きというやつだ。
日本はこの30年低成長で、ほとんどの企業は自分を守ることだけを考えて、リスクをとった投資をしなくなったと思う。
このことが日本からイノベーションが生まれなくなった原因ではないか。
話がそれた。

一方で「転職」に対するハードルが高いのも事実。
だから日本では失業率と自殺者数の相関が高い。
同じように失業率が高くても、イタリアなどはそんなことはないのだ。
これは終身雇用制度の弊害だと思う。
長期間雇わないといけない、という仕組みは転職を難しくするし、給料を下げる効果がある。
だから、そこから外れることは将来にわたって失職することになり、人生に絶望してしまう。
これを解決しようとすると、解雇規制を緩和して、辞めやすく勤めやすい環境を作るしかない。

おまけに、今の制度なら、企業に依存する人も出てくる。
掲示板への投稿者のように、いつかは上げてくれるだろう、と思うのだ。
そうなると自分のスキルについても考えなくなる。
ぼちぼち、そういうことに対して警鐘を鳴らし始めた会社もある。

何より、給料を上げたければ、よそに変わるという常識が必要になる。
そのためには、「職を変わるリスク」を下げないといけない。
それが解雇規制を緩和する、という政策になる。

今の社会は昔の高度成長時代のシステムを引きずっている。
もっと個人が強くならないといけない。

早くここを脱しないと、いけないと思う。





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