考えたこと2

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ウォルマートの復活
ウォルマートといえば、アメリカの小売の王者。
アマゾンなどの通販に押されて、店舗を持つ形態は「時代遅れの企業」と言われていた。
日経ビジネスによると、そのウォルマートが復活したという。

アマゾンに代表されるネットの電子取引(EC)を使って、商品を注文してもらい、それを店舗で駐車場まで運んで渡すという、オンライン・グローサリー・ピックアップ(OGP)が急成長したからだ。
去年の決算は、純利益前年同期比92%も増えている。

お客さんは店舗に行く前にネット上で買うものを注文し、取りに行く時間を設定する。
そうすると、店舗に行ったら、駐車場まで選んだ商品を運んできてくれるという仕組み。
選んだ商品は、店舗で担当者が棚から集めてカートに詰める。
もちろん、オンラインで決済するから、お金をその場で払う必要はない。
やはり生鮮食料品は通販で買うにはハードルが高いのだ。
行きなれた店舗なら生鮮食料品も安心というところがミソ。

棚から商品を集めて、カートに詰める係を「パーソナルショッパー」と呼んでいる。
パーソナルショッパーは、実際に商品を渡す時に、お客さんが好みを言ったら、それを記録しておき、次に活かすということもやっている。
そうやって、アマゾンと差別化を図っているのだ。

全米に4700店ある店舗は、人口の95%をカバーしている。
それらの店舗を負の遺産にせず、電子取引と組み合わせて強みに変えた。
生鮮食料品の特徴を生かした形だ。

去年の11月からは、OGPの発展形として「インホーム・デリバリー」というのも始めた。
まだ3都市のサービスだが、店舗の担当者が家の中まで入り、冷蔵庫の中に商品を配達する、というコンセプト。
家に入る様子は担当者が身につけたビデオカメラで撮っている。
顧客はそれを確認できる、というシステム。
店舗を利用すれば、ここまでできる、ということだろう。

ECで注文した商品を店舗で受取るためのピックアップタワーというのも作っている。
ECで送られたバーコードをかざすと、商品が出てくる仕組みだ。

アマゾンも食品大手のスーパーと提携を発表し、注文した商品の受け取りができるロッカーを作る、という。
どちらも主導権を握ろうと必死なのだろう。

生きていくためには必須の生鮮食品。
その特徴を生かして、ウォルマートは復活した。

アメリカの小売業の覇権争いはどうなるのか。
日本はどうなるのか。

一消費者として、見ていると面白い。
業界の人たちは大変だろうが…。



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