考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
FFのBMW
ずっと後輪駆動(FR)にこだわってきたBMWが、コンパクトカーの1シリーズを前輪駆動(FF)にした。
いつかはそうなるとは思っていたが、その「いつか」が来たということだ。
FFで大丈夫かという記事もあった。

BMWがFRにこだわっていた原因は、主に前後の重量配分だと思う。
FFにすると、前にエンジンと駆動、操舵装置が集まるので、前が重くなる。
理想的な配分50:50にならないのだ。

さらにFRは部品の数も多い。
エンジンが前で、駆動輪が後ろになるから、エンジンの回転を伝えるためにドライブシャフトが必要になる。
FFにするとそれが要らなくなる。

一方で、前後輪で操舵と駆動を分担するFRと違って、FFでは前輪で両方を受け持つので、余計な問題が出てくる。
一つは摩耗。前輪の摩耗が大きくなること。
もう一つは、駆動をかけると、ステアリングに影響がある(トルクステアという)があること。
一番大きいのは、重量配分によるステア特性だ。
普通に走っているときはあまりわからなくても、キツイ操作をすると違いがわかる。
四足の動物が走るとき、前足は方向を変え、後ろ足は地面を蹴って駆動力を与える。
それが合理的なのだ。
だからこそ、BMWは頑なにFRにこだわってきた。

BMWのマーケティングでは、1シリーズの購買層は駆動方式にはこだわらないということらしい。
本当だろうか。

1シリーズは他の対抗車と比べても値段は高い。
現在のBMWはミニを作っているから、それなりに完成したFF車を作れると思う。
しかし、いくら完成したFFであったとしても、所詮FFだ。
1シリーズの上のグレードはFRなのだから、BMWのマーケティングは失敗するような気がする。

FRの駆動形式をDNAとしてきたBMWがそれを捨てるのは、いかにも惜しい。
高くてもいいから、そういうメーカーが残ってもいいのではないか。

将来のEV化とか、自動運転車とか、いろいろと思惑もあるのだろう。
電池を積むことを考えると、FFのように駆動、操舵をコンパクトにまとめておいたほうがいいのかもしれない。

それでも、BMWにはFR車を貫いてほしいとぼくも思う。

せめてBMWくらいは、車のロマンを追求してもらってもいいのではないか。


| | 考えたこと | 21:40 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/237853
トラックバック