考えたこと2

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高等専門学校
ぼくが会社にいたとき、不満だったことの一つが高専卒の人たちの扱い。
そんなに多くなかったが、高専(高等専門学校)を出て、会社に入った人たちが技術部にもいた。
高専卒は優秀、という記事があったが、ぼくも下手な大卒技術者よりもよほど優秀だと思う。

ところが、人事の頭が古く、なかなか昇進できなかったりした。
当時の人事としては、「大学院卒」「大学卒」「高専卒」というラインを崩したくなかったのだろう。
工場にいた高専卒の人は、組合専従を何年かやらせて、昇進させる、という手を使っていた。

どういうわけか、組合専従をやると、戻ってきて出世できるというルートがあった。
どこの会社もそうなのかどうかはわからないが、ぼくの会社は専従として、ストもやらず、人事と仲良くする、という条件を満たせば出世できた。
前にも書いたことがあるが、労働組合が出世の道具になってしまったら、本末転倒だ。

当時、技術部は組合の専従はいなかったから、高専出身者の昇進には人事がなかなか首を縦に振らなかった。
だから、本当に真面目でやる気もあり、リーダーシップもあるのに、管理職になれなかった。
それはぼくが辞めてから、ちょっとは改善されたらしいが…。

高専生が優秀なのは、今でもそうらしい。
大学の教授が、今の大学生より高専生の方が優秀だということを公言している。
入学直後から専門科目を配置して、専門分野を学べるというシステムがいいかもしれない。
相次ぐカリキュラムの変更で、高等学校のレベルが下がったのかもしれない。
理由はどうあれ、優秀なのは間違いない。

以前から高専のロボコンをやっていたが、今は高専生のディープラーニングコンテスト(DCON)も開催されている。
最新の分野の人材を育成しているのだ。

こういう人たちの昇進が阻まれるのは、学歴と処遇、給与が結びついているからだ。
年功賃金の制度を無理やり運用しようとするから、そうなってしまう。
みんなが管理職になれた高度成長の時代は、それでもよかった。

しかし、低成長の今はそういう制度では無理だ。
仕事の実績をちゃんと評価し、目標をちゃんと設定、評価しないといけない。
成果主義をちゃんと運用しないといけないのだ。

もはや年功序列ではやっていけない。

高専生の昇進問題は、そういう事例なんだと思う。


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