考えたこと2

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高卒人材は「金の卵」
高校卒業の人材に関する日経ビジネスの記事があった。
「採用戦線で人気急上昇中、高卒人材は「金の卵」」という見出し。
ここにも何度か書いたが、周りに流されず、家の事情などはあるにせよ、本気で就職する高校生は優秀だと思う。

実際、いい加減な就活大学生の付き添いで訪れた、高校卒業の社会人の方がよほどしっかりしていた。

「ここにたくさん本があるやん。これを読んで書いたらええねん。」

キャリアの部署にある本棚をの就活本を見ながら、その付き添いの子が言った言葉。
本当にその通りだ。
付き添われて来た大学生が「あの子はエライから高校出て働いてるねん」と言う。
大学生は本を読んでも書けないから、休みの日に相談に来ているのだ。
中下位以下の大学にはそんな風景があるのだと思う。

もちろん彼らが悪いわけではない。
就職させるより進学させるほうが楽、という高校の進路指導や、定員割れを防ぐためにあの手この手の入試制度で入学させる大学、そして入学後数か月でモチベーションをなくさせるようなカリキュラム、旧態依然とした大学教員、それを変えることができないガバナンス体制など、いろんな要因がある。

企業もようやく「大卒」のレッテルのウソに気が付き始めた。
国も高卒就職に対する見方を変え始めた。
気が付いていないのは文科省と教育機関だけだ。

10年間下位の大学で働いてみて、正直に言えば「大学に入らず、社会に出ておいたほうがよかった」と思う学生が本当にたくさんいた。
実際、ぼくを呼んでくれた事務局長も同じことを言っていた。

そういう学生を入れているのに、それにマッチしたカリキュラムや体制ができていない大学がたくさんある。
それを変えようとしても、本気で取り組む事務や教員はほとんどいない。
あまりにも抵抗が大きいからだ。

今、年功序列をやめようという動きがあるが、それが進めば学歴も関係なくなる。
その時に、本当に行く価値がある大学が生き残ることになる。

「大卒」のレッテルが通用しなくなったとき、中下位の大学のどれだけが生き残るのだろう。




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