考えたこと2

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2時間サスペンス
正月にサンドウィッチマンが2時間サスペンスドラマのネタをやっていたが、BSを見ていると本当に再放送が多い。
暇なときに、くだらないワイドショーを見るくらいなら、ついついそっちを見てしまう。

俗にいう日本の2時間サスペンスの基本構成は「火曜サスペンス劇場」だろう。
サンドの富澤が「テテテ、テテテ、テレー」というCMに行く前のジングルを、何度もボケていたが、あの音楽は80年代の2時間ドラマを思い出させるのにピッタリ。
サスペンス劇場は2005年まで続いた。
テレビの黄金期から、ネットが勃興するところで終わったのだろう。
本当に山のように2時間ドラマが作られて、再放送のネタには困らない。

始まってすぐに殺人が起きて、謎解きをしていると第二の殺人、また謎解きで犯人に迫ると、逆に犯人に追い詰められるパターン。
ちょうど1時間でチャンネルを変えられないように、第二の殺人や重要な謎解きの場面をはさむ。
最後の20分ほどがクライマックスで、犯人が犯行を説明してから、殺されそうになったときにパトカーが来て逮捕。
なんで犯人が犯行を説明するのかというと、途中トイレに行ったり、わからなかった人のためだ。

漫才でも言っていたが、最後の30分を見たらわかる、というのはこの説明があるから。
いろんなところでネタになるが、犯人は別に犯行の解説などせずに、相手を殺してしまえばいいのに、長々説明する。

今でもサスペンス物はあるが、2時間ドラマは大幅に減った。
Webにも記事があったが、一番の問題は製作費。
広告費が高すぎてWebに取られており、撮影に時間がかかるドラマは作れない。
1時間のドラマでも、いつものセットで撮る場面が増えたと思う。
ロケをすると高くつくからだろう。

スタジオに芸人を呼んで、ワチャワチャ言うバラエティが増えたのも製作費の影響。
ロケは要らないし、場面も変わらないから安くつく。
2時間ドラマにもくだらないものはあるが、バラエティと称する粗雑番組はそれ以下だ。
悪貨は良貨を駆逐する、というが本当にその通り。
2時間サスペンスが「良貨」と思えるほど「悪貨」はひどい。

大宅壮一がテレビを見て「一億総白痴化」と言ったのは1957年。
それから60年ちょっと経って、今もし彼が生きていてテレビを見たら腰を抜かすだろう。

2時間サスペンスドラマは、日本がバブルで浮かれていたころのメモリアルかもしれない。



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