考えたこと2

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厚底シューズ
箱根駅伝の多くのタイム更新は厚底シューズの影響もある、ということだが、イギリスの新聞が「ナイキの厚底シューズを禁止するのではないか」という報道があった。

走るときに、カーボンファイバーの板の応力を使っている、というところがひっかかるのかもしれない。
それについて、スポーツライターの小林信也氏の記事があった。

記事を見て、ちょっと驚いた。
まず、マラソンという競技はIOCのお荷物になっている、ということ。
IOCは競技のダウンサイジングを進めているらしい。
たしかに、一般道を閉鎖して走るマラソンは、やること自体が大変だ。
でも、ギリシアのマラトンからアテネまでの距離がマラソンの基礎になっているくらいだから、オリンピックからマラソンを外す、というのはどうかとも思う。

国際陸連でマラソンの位置は低いのは、市民マラソンが盛んだからかもしれない。
いろんな都市で主催される市民マラソンは、陸連の管理下にはなく、その時の記録だけで厳密に比較できないからだろう。
だから、禁止云々は市民ランナーにとっては関係ないということだ。

また、市民ランナーはたくさんいるものの、テレビ等の観戦側としてみたときに、マラソンはあまり人気がないらしい。
日本やアフリカでは人気があるが、2時間テレビにかじりついて見る、というほどではないという国ばかり。
そういえば、アメリカでサッカー人気がないのは、時間の割に点が入らないということらしいから、マラソンなど結果だけみたらいい、ということかもしれない。

さらに、マラソンの上位はエチオピアとケニアで占められている、ということだ。
競技者が偏っているということになる。
上位100位の中に日本人は1人で、50人がケニア、40人がエチオピアらしい。
他の国がマラソン選手養成に力を入れていない、ということも言える。
だから、オリンピックでも競技から外れるかもしれない、ということだ。

最後に、アフリカの選手の走り方は日本の従来の走り方とは違う、ということ。
日本の走り方はかかとから足をつけて、指先で蹴る、というもの。
これは薄底シューズの方が適している。

しかし、アフリカの選手たちはかかとをつけずに走るらしい。
そういえば、箱根でもアフリカの学生がたくさんいたが、ピョンピョン飛んでいるような走りだった。
そういう走りをする人たちにとって、足を保護するためにも厚底シューズはいいとのこと。
箱根で厚底シューズでいいタイムを出した選手たちは、アフリカ式の走りをしたのではないか。

水着のレーザーレーサーとの比較もあるが、レーザーレーサーは値段も高く、従来の水着と違ってウレタンで出来ていて、一人では着られないということだった。
それに対して、厚底シューズは値段が3万円と高めだが誰でも買えるし、普通に履ける。
だいたい、国際陸連が禁止しても、各都市で行われる市民マラソンは関係ない。

というわけで、ナイキは別に禁止されても構わない。
もともと、オリンピックを目指して練習する選手が少なく、普通の人たちが履くシューズだからだ。
逆に、だからこそ、国際陸連は禁止しないだろうとも言える。

結果を見守ろう。

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