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2020.01.03 Friday
どちらが幸せか
今の日本では、経済的には年収800万円までは収入が増えるほど幸福度は増すらしい。
でも、それ以上はだんだんと増す幸福度が減っていくということだ。 年収400万と800万では幸福度はざっと倍だが、800万と1600万では倍にはならない。 また、金融資産は1億円までは資産の額が増えるほど幸福度が増すという。 でも、同じように1億を超えると、幸福度の増分は減る。 十分な収入と資産があれば、もう幸福度は変わらない。 収入と資産を合わせて3億円の人と、10億円の人、100億円の人は幸福度はほぼ同じ、ということだ。 まあ、そうだろう。 ありすぎても、もうそれ以上幸福度は上がらない。 経済学では、こういうのを「限界効用逓減の法則」というらしい。 人の命は有限だし、死は平等に訪れる。 差があっても、ちょっとの差だ。 残念ながら、お金を持って死ぬことはできない。 人生の問題はいつ死ぬかわからないこと。 これがわかるようになれば、幸福はだいぶ変わる。 お金が足りないとしても、いつ死ぬかがわかれば、いくらあったら足りるかがわかる。 いつ死ぬかがわかれば、いろいろな計画が立つ。 死期がわからないようになっているところが、人生の面白いところだ。 神サンはそうやって人間の煩悩を増やしているのだ。 と論理的には思うが、人間はそんなに論理的ではない。 いつ死ぬかわかったら、逆にやけくそになって、何かをしでかす人も増えるかもしれない。 でも、死ぬまでにある程度のお金を消費しようとする人も増えるから、世間にお金が回って経済が活性化するかもしれない。 死ぬ時期がわかったほうが幸せか、それともわからない方が幸せか。 遺伝子工学が進めば、寿命がわかる日が来るとも言われている。 どっちが幸せだろうか。 |
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