考えたこと2

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They are a nice person
こないだ朝のワールドニュースを見ていたら、ニューヨークの今年の単語は「They」だという。
2015年にWall Street Jounalで「単数のthey」というのが紹介されていたが、これがいよいよ一般に浸透したということだろう。
今までとは違う意味でのTheyの使い方が「新しい」ということだ。

例文は「They are a nice person.」というもの。
おそらく意味は、彼または彼女はいい人だ、ということになる。
なぜ単数のTheyができたかというと、性別を表す言葉を嫌う人が増えたからだ。
自分の性をheやsheというように表してほしくない、という人が多くなったということだ。

このtheyは一応複数扱いで、いわゆる三単現のsはつかない。
そうであっても、補語に単数の「a」がついてもOKということだ。
They are a nice personというと、間違い探しの例文みたいに思うが、これが最先端の英語。

日本では「彼」「彼女」という言い方をあまり使わないから、そういう話は出てきていないが、さすがアメリカは動きが早い。
70年代のヒッピー文化と底流ではつながっているんだろう。
どちらかと言うと、反体制、自由というところがルーツという気がする。

時代は「性別多様化」だ。
従来のように、「男」「女」だけで性別が分けられない時代になった。
身体的には男だが、心は女というような自覚が社会的に認められたということになる。

高校生の頃、近所の映画館でイージー・ライダーを見た。
細かいストーリーは覚えていないが、自由の国アメリカにはいろんな価値観があるという映画だった。
ラストシーンでバイクが大破して、黒煙を上げていたのが印象的。

あの当時からすると、だいぶアメリカ社会も進歩?した。
女性の社会進出も進んだし、何より性的マイノリティに対する理解も進んだ。

しかし、そういう動きの反対側でトランプ大統領が選ばれたという事実は、ある意味でそういう自由の動きに多くの人たちが「行き過ぎ」を感じているという面もある。
実際、男女の区別が嫌だ、という人がいるのはわかるが、そういう言葉を使わないというのは「行き過ぎ」だとぼくも思う。
そこまで自由になっていいのか、という気もする。

時代は性別多様化だから、それを拒否しているわけではないが、一方で「どうもなあ」と思う気持ちも捨てきれない。
そういう人たちがトランプ大統領を支持している面もあると思う。

というわけで、単数のtheyは定着し始めた。

英語の教科書はどうなるんだろうか。

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