考えたこと2

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2025年の崖
経済産業省の2018年のレポートで、日本は世界と比較するとデジタル化が遅れている、ということだ。
それは本当にそう思う。
特にL(Local)の世界(国内相手の世界 特に役所や学校)はホントに遅れていると思う。

レポートの題名は「DXレポート〜ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開〜」という。
よく「壁」という言葉は使われるが、「崖」というのは珍しい。
「2025年の崖」とは一体何のことを言っているのか。

DXというのは、デジタルトランスフォーメーションの略。
デジタル技術を使って、新たなビジネスモデルを作るような競争相手が出てくる、ということだ。
要は従来のメガバンクが今苦しんでいるのは、ネットの仕組みを使って、店舗を持たず、コンビニのATMを使うネットバンクや、個人からお金を集める融資の仕組みを提供するところが出てきているからだ。
こんな風にデジタルの仕組みを使って、既存の強者が新規参入者にやられていく、ということが起こる。
例えば、ネットでドライバーを集め、自家用車をタクシーの代わりにするウーバーや、ネットで泊り客を集め、一般の人たちの空き部屋や空き家を宿にするAirB&Bのような会社がDXの主役になる。

そういうことが、あらゆる業界で起こってくるというのが、経産省のレポートらしい。
今のように、今までの実績にあぐらをかいている企業は、市場競争の敗者になると警告している。
まことに、その通りだと思う。

では、2025年の崖というのは何かというと、既存の古いシステムが老朽化、肥大化、ブラックボックス化する、ということだ。
内容を確認しようにも、それらの古いシステムのコードを読める人がいなくなる。

こないだ、国の統計の問題でも、COBOLという古い言語を読める人がいなかったのが原因とも言える。
経産省のお膝元でもすでに起こっているのだ。
大学勤務時に文科省から送られてきたエクセルシートは「エクセル方眼」というわけのわからないもので、これならワープロを使えという代物。

国のシステムからしてこれだから、地方や公立の学校はもっと悲惨。
ようやく、コンピューター一人一台、という目標が示されたが、まだまだ遠い。
役所や学校に使える人がほとんどいないからだ。
バカみたいに、何十年か前の採用試験をやっていて、そこではコンピューターのことなど全く試されない。

経産省は危機感を持つのなら、まずそういう人材を育てる事を考えるべきだと思う。
一にも二にも人材育成だ。
自分たちの天下りしか考えていないような文科省や、問題先送りの厚労省に期待してはいけない。

経産省が旗振りをして、早くそういう人材を育成する政策がまず必要だと思う。
学校で育てることと、社会人の学び直しだ。

早くやらないと、崖から落ちるぞ。

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