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2019.11.16 Saturday
スマート家電
スマート家電というものがある。
「スマート」というのは、「賢い」という意味だから、人間が指示しなくても何かできる家電、というような意味合いだ。 まずは、センサーなどを搭載しているエアコンで、人のいる場所の温度をコントロールするというようなものがある。 これは普通の家電だが、もう少し賢くなるとIoTというようなものになる。 今の言い方では、インターネットとつながることで、スマホで外部からでもコントロールできる家電。 外出先から予約できる録画機とか、エアコンとか、この種類の製品は増えている。 まさに、スマホがあるのを前提で、アプリを入れてコントロールを可能にする、というものだ。 さらに、スマート冷蔵庫では、スマホで扉の開閉回数をグラフ化してくれたり、食材に応じてレシピを提案してくれたりする。 サムスンの製品では、冷蔵庫を閉める時に写真を撮って、スマホで買い物する時に冷蔵庫の中身を確認できる。 「あれ、あったかな」という心配を解消できるのだ。 しかし、そういう家電が増えてくると、セキュリティの問題も増えてくる。 パソコンにはウィルス対策のソフトがあるが、スマート家電にはそういうものがない。 必ずユーザー登録をして、その製品のファームウェアなどがアップデートされたら、ちゃんとそれを適用しないといけない。 たいがい、脆弱性が見つかったから、ファームウェアをアップデートするからだ。 「脆弱性」というのは、何らかの弱点があって、そこを攻められたらハッカーに乗っ取られる、というもの。 スマート家電を使おうと思えば、そういう知識がなければ危険でもある。 一度テレビドラマで、スマートハウスに住んでいる金持ちが、家ごとハッカーに乗っ取られ、何もできなくなった、というのを見たことがある。 電気はつかないし、電話もできないし、家から出ることもできない、という感じ。 便利の裏側には危険がある、ということだ。 世の中、どんどん便利になるが、その裏側には危険もあると意識したほうがいい。 どこまでが本当に「便利」で、どこからが「余計なおせっかい」なのか、今から考えておいたほうがいいぞ。 |
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