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2019.10.25 Friday
BIツール
ソニーが顧客の購買予測のためのAIツールを無償で公開した。
「Prediction One」というツール。 説明をここで見ることができる。 予測の事例は、過去の顧客の属性と商品を買ったかどうかというデーターから、新たな属性を持った顧客が買うかどうかを予測する、というものだ。 もちろん、それだけではなくいろんな分野で利用できる。 応用分野は以下のように説明されている。 製造業 機器の故障を予測し、効率的な点検で故障リスクを低減 小売・飲食業 来客数を予測し、仕入れを適正化してコストをカット コールセンター業 入電数を予測し、オペレーターのシフト作成を適正化 不動産業 不動産の成約価格を予測し、業務効率を飛躍的に向上 金融業 貸し倒れなどのリスクを予測し、査定等の精度を改善 営業・マーケティング 顧客データから成約を予測し、成約しやすい顧客にアプローチ カスタマーサポート 膨大な顧客の声を自動で分類し、全体傾向の把握が容易に 人事 業員の行動を予測し、ひとり一人に合った人事施策を実現 生産管理 出荷数を高精度に予測し、生産計画の精度を向上 事例では、Prediction Oneが予測モデルを作り、結果を出し、理由まで説明してくれている。 デスクトップでファイルをドラッグ&ドロップするだけだ。 やってみて、精度が高ければ、まだどうなるかわからない客のデーターを入れれば、どの客が買いそうかがわかる。 便利になったものだ。 こういうのを、BIツール(ビジネス・インテリジェンスツール)というのだろう。 ぼくが扱ったことがあるのは、数万件のデーターまでだったが、巷でビッグデータ−と呼ばれているのはもっと大きなデーター。 全国規模の顧客で、属性が多かったら、数億件のデーターなどもあるはず。 製造ラインで集めた、製品のデーターなども大きくなる。 そういうものを扱うとなると、簡単にはいかない。 エクセルの限界もある。 100万行、1万6千列だ。 普通ではそんなに使うことはないが、機械的に集めたデーターとなると、膨大なものがある。 ソニーが無償で提供しているのは、デスクトップで使えるものだから、おそらく100万件までのデーターを想定しているのだろう。 これでも、十分使えるところはあると思う。 ぼくが会社にいたら、やってみたいことも思いつくくらいだ。 こういう風にAIを使って業務を効率化していくのが大事なのだ。 ソニーの取り組みは、よく読むとツールは無償だが、サポートは有料というところがミソ。 こういうのをすぐにサポート無しで使えるというのが、これからのAI教育の狙いかもしれない。 でも、それはかなり難しいと思う。 |
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