考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
バズる 2
バズるという言葉、ネット民には通用するようだ。

前にも書いたが、「バズる」というのは「流行る」とか「注目される」とかいう意味。
何となく悪い意味のような感じがするが、そうではない。
プラスイメージの言葉だ。

「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」https://toyokeizai.net/articles/298940という本が出たらしい。
弱冠25歳、京大の修士修了の三宅香帆さんが書いている。
この人は大学院で万葉集を研究したらしい。
今は文筆家、書評家という肩書。いろんなところで文章教室をやったりしている。

ネットで文章を書く人は、「バズる」文章を書きたいと思っている。
この本の場合は「いいね!」がたくさんつく文章、という感じだ。

三宅さんは、バズる文章を書くためには、仕事調になってはいけないという。
仕事調、というのはビジネスの書き方で、読む方の効率を重視する書き方。
まず結論を述べて、納得できるエビデンス等を入れ、相手を短い時間で納得させなければならない。
就職面接での話し方も、これと同じ。
効率的に伝える、というふうに教えている。

ネット上に投稿するようなプライベートの文章は、全く逆らしい。
「最後まで読んでもらうために、相手を楽しませる、興味関心を刺激し続ける、ということを大切にする必要がある」ということ。
たしかに、そうだろう。
結論を冒頭に書いてしまったら、読む気が失せる。

バズる文章を書くためには、3つのルールがあるという。

ルール1:「どや顔」の文章を書かない
ルール2:人を批判する文章は避ける
ルール3:大多数に「ウケよう」としない

ルール1は自慢話は嫌われる、ということだろう。
よほどいいことを書けば別だが、普通の人が経験したり、わかったことなど、自慢しても仕方がない。
あえて自分の弱みや失敗をさらけ出すエピソードの方が好まれる傾向があるという。

ルール2は「批判」は難しいから、やめたほうがいい、ということだ。
ぼくは教育業界のことなど、よく悪口を書いているから反省しないといけない。
「失敗すればただの悪口になってしまうから、やめたほうがいい」
そのとおりだと思う。

ルール3は「みんなに受けようなどと野望を抱くな」ということ。
もともと、ウケる文章を書くだけでも難しいのに、全員に受けようとするのは間違いだ。
そういう文章を書こうとすると、失敗する。

逆に「1人の読者に届けよう」と考えるほうがいいという。
友人に近況報告をするつもりで書いている、という有名なブロガーもいるとのこと。
そのほうがきっと書きやすいし、共感も呼びやすいのだろう。
ぼくもそう思う。

三宅さんは文芸オタクらしいが、頼もしい若者だ。
こういう人たちが、日本語を豊かにするのだと思う。


| | 考えたこと | 19:44 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/237728
トラックバック