考えたこと2

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字が書けない子ども
フランスという国は「フランス語」に誇りを持っている。
それは35年ほど前に2ヶ月滞在して、痛感した。
彼らは本気でフランスが世界一素晴らしい国で、フランス語が世界で一番美しい言葉だと思っている。

そのフランスで、新学期が始まって、パソコンやスマホばかり使って「子供が字がかけない」という記事があった。

「始業から2週間たった9月16日の朝、キオスクで「大変だ!」という大きなタイトルを目にした。大衆紙「パリジャン」の一面だ。

買ってみると、ペンを片手に何かを書く女子生徒の横顔をバックに、「CP(=日本の小学校1年)とCE1(=小学2年)の学力評価が今日始まるが、毎年、教員は筆記力の低下を再確認させられているとある。文字を書くことはだんだん教えられなくなってきているが、「注意、キーボードはすべてに取って代われるわけではない」とリードは書いている。」

アンケートによると、フランスの中学生は鉛筆を持ったら「痛い」などという不満を持っているらしい。
鉛筆やペンをちゃんと持てない子供が教室の大半を占める、という状態。
ちゃんとノートをとる生徒でも、自分の字が汚くて見る気がしない、という。

文字を書かなくなると、文章も書けなくなるらしい。

「手書きとキーボード入力では、動員する脳の領域と知識の動性が違います。鉛筆で書くときは、字に関する視覚的知識を構築すると同時に、形をなぞる運動の知識を動員するのです。」

先生が読み上げた文章を書く、「ディクテ」という課題では、小学校5年で単語数67の試験で1987年には綴りのミスが5個以下の生徒は31%だったが、2015年には8%になったという。
書かないから、覚えない、ということだ。

就職指導の仕事をしていると、学生たちも漢字が書けないことに気づく。
大学生になって、ワープロが増え、書く習慣がなくなっている。
スマホが辞書代わりだ。
授業中にスマホをいじっているのは、漢字を確かめるためというのもあるのだと思う。

ぼくも2000年くらいからほとんど文字を書かなくなったから、同じようなものだ。
読めるけど書けない漢字が圧倒的に増えた。

でも、まだ文字はきれいに書く。
日本では手書き文化は残っているのだ。

それでも、いずれフランスのようになるかもしれない。
手書きをしないと、書けなくなる。
文章もチャットばかりしていると、短い文章ばかりになって、まとまった文章は書けなくなる。

コンピューターは人間を変えていく。






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