考えたこと2

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地域差がない?
高校野球を見ていたら、解説をしているどこかの高校の監督が「地域差がなくなっている」と言っていた。
たしかに、北海道、東北あたりの雪国は昭和の時代は弱かったが、平成になって強くなってきた。

しかし、それは野球人口が増えて、地域の野球の質が上がったからではない。
少子化もあるし、他のスポーツもあるし、野球の裾野は狭まっている。
プロ野球の中継はめったに地上波ではやらないし、球場に行っても観客は高齢者が多い。
最近はネット裏のテレビに常に映るところに、子どもたちを招待して映したりしているが、それ自体が野球人口が減っている証だ。
昔は観客席のいたるところに子供がいた。

地域差がなくなっているのは事実だが、その原因をわかっているはずなのに言わない。
今年の青森代表など、地元の生徒はほとんどいない。
山形も福島も同じようなもの。
それを関係者が「地域差がなくなっている」という言葉でまとめるのはオカシイ。

高野連は一度はそれを問題にして、他府県からの流入制限のルールを提案した。
そうしたら、多くのチームが困ると言ったら、なし崩しに何人でもOKにした。
そういういい加減なことをしているから、球数制限などの問題に関してもいい加減になる。

他府県からの野球留学を正式に認めたらいいのだ。
そういうステートメントは一切出さず、関係者は「地域差」という言葉で片付ける。
それは昔の「高校球児は純真な青年である」というような幻想の賜物だ。
今や高校野球はビジネスなのだ。
少年野球が盛んな関西などから、親も指導者も地方で甲子園出場率の高い高校への斡旋をする。
地方の学校法人は高校野球で名前を売りたいから、監督、練習場とセットで人材も確保する。
そういうことだと思う。

ビジネスと割り切れば、球数制限も導入できる。
要は強い野球選手を育てるのだ。
地域のため、という口実ももはや不要だ。
野球に打ち込むのは事実だが、純真でビジネスとは逆のもの、という考えは違う。
短期間で甲子園に出るような学校法人に雇われている監督も同じだ。
野球を通じて人格を形成するというよりは、勝つことが優先する。

もうビジネスライクにやったほうがいいと思う。
その方が正直だ。

一度ウソをつき始めると、どんどん糊塗してウソのかたまりになる。
それは、日本を戦争に動かしたやり方だ。

そういうことはもう止めよう。



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