考えたこと2

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来年の新学部設置
文科省から来年度の新しい学部を設置する大学と内容が公開された。
それによると、私立大学の学部設置は23件とのこと。

ずっと増えていた看護学部の新設も1件のみになった。
もう飽和したということだろう。

新設といっても、ほとんどが別の学部を募集停止して設置するので、トータルでは定員はほとんど変わらない。
今年の流行りは国際学部。
麗澤大学国際学部、和洋女子大学国際学部、専修大学国際コミュニケーション学部、神奈川大学国際日本学部、中京大学国際学部、甲南大学国際学部という具合。
結構大きな大学も、国際学部などを作っている。
「国際日本学部」というのは意味がわからないが…。

元になっている学部は文学部だったり、英語学部だったりする。
まあ、このあたりの大学はドイツ語やフランス語、スペイン語などを教える教員はもう学生のニーズがなく、不要だから整理して英語学部などにしたが、それよりも国際学部の方が聞こえがいいからだろう。
そういう感じだから、おそらく教員の入れ替えはそんなに多くないのではないかと思う。

先生が一緒なら、ほとんど教育内容は変わらないと思っていい。
結局、モデルチェンジでいうとフェイスリフト、つまり外向きの顔を変えて人を集める、という作戦だろう。
だいたい、こういうことをやる学校は定員割れをすでにしているか、ギリギリで困っているところだ。
手っ取り早く学部名を変えて人を集めようという魂胆。

下位の学校の文学部あたりは苦しいだろう。
ジョブ型の採用も見えてきて、就職が苦しくなる。
これから、有名私学も文学部などの、昔なら教員免許をとってお嫁に行く、という感じの学部を改組する必要が出てくる。
それでいいのだと思う。

国際学部にする理由は、カリキュラムを変えて、留学を必須にするとか、そういうことだろう。
親にとっては金はかかるが、子どもに留学経験をさせてやりたい、という親心に訴えるのだ。

カタカナの入った学部名が減ったのもトレンドかもしれない。
一部まだ「なんとかコミュニケーション」という一時流行った名前をつけているところもあるが、大多数は「国際学部」。
学部名はやっぱり漢字3,4文字が座りがいい。

増え続けていた看護学部がようやく収束して、これからは淘汰の時代に入るのだろう。
いずれ、増え続ける医療費の対策で、無駄な診療を減らしたり、診療型の病院を減らすことになって、看護師の数も減っていくと思う。
そうしないと若い人たちは負担に耐えられない。

しかし、こんな状況では、AI人材など養成できないぞ。



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