考えたこと2

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公務員の未来
奈良県生駒市の市長、小紫雅史という人が『10年で激変する!「公務員の未来」予想図』という本を出した。
その宣伝で著者が自分で書いている記事を読んでみた。

彼は公務員の終身雇用は確実に崩壊する、と言っている。
それは民間の状況を見ても、当然のことだろう。

自分の市長としての体験から、こう書いている。

「終身雇用が崩壊するからこそ、公務員は、今まで以上に地域や社会に必要とされる人材となるために経験を積み、成長しなければなりません。
 役所も、職員に対しては社会変化の中で活躍できる公務員に成長できるよう、また、仮に公務員をやめても食べていくことができる人材に成長できるよう、挑戦の機会を与え、成長を促す義務と責任がこれまで以上に大きくなります。」

今の地方公務員法の身分保障規定は2030年から2035年をめどに崩壊していく、という予想。

民間が終身雇用をやめようとしていて、公務員だけが終身雇用ということにはならない。
要はそのために役所が変わらないといけない、ということだ。

彼はその理由を3つ挙げている。
一つは財政的にたくさんの公務員を雇うことは物理的に不可能になること。
人口減少、高齢化などで税収は減り、自治体は今までの公務員を雇い続けられない。

さらに、AIやコンピューターの技術、外部委託などで公務員の仕事が大幅に減ること。
ぼくは日本はこの分野が特に遅れていると思う。
もっとICT化を進めれば、合理的に仕事ができるはず。

最後に、仕事のやり方が変わり、プロジェクトごとに外部から専門家を登用するほうが合理的になること。
このあたりは実際の市長の仕事を経験しているからこそ言えるのだろう。
この時期には雇用も流動化していて、公務員の世界も例外ではなくなると思う。
バカみたいにゆるキャラの着ぐるみを作っている場合ではないのだ。
そうすれば、もっと地方創生も進むかもしれない。

そういえば、地方公務員試験もだいぶ変わってきた。
受験者が減っているのか、民間の試験(SPI)を採用試験に使う自治体もだいぶ増えている。
公務員自体の仕事も、決められた業務をこなすのはコンピューターに任せ、世の中のことを調べ、自分で考えられる人が必要になってきていると思う。
そのために、民間の試験を使っているという側面もある。
あの、暗記物の社会や理科の知識など、それこそググればおしまいだ。あまり意味があると思えない。
社会人採用や中途採用も増えている。

著者は終身雇用が崩壊したあと、どういう公務員が残るかということも書いている。
それは、逆説的だが「公務員をやめても食べていける公務員となること」だという。

生駒市では、そういう人を育てるべく、自治体側も頑張っているとのことだ。

こういう市長が増えてくると、役所も活性化するし、仕事も良くなると思う。

頑張れ生駒市!




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