考えたこと2

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テレビ離れの功罪
若者のテレビ離れが言われている。
実際にYoutubeやSNSを見る人が増えて、大学生に聞いても「ほとんど見ない」という人もいる。
ひと昔前なら「テレビばっかり見て」と言われていたのに、すごい様変わりだ。

今の民放の番組のほとんどはお金をかけず、ワイドショーでは局アナとコメンテーターが並んで、井戸端会議をする、というようなもの。
コメンテーターを芸人にすると、バラエティになる。
やたら番組の宣伝が多かったり、VTRが多かったりする。
もちろん、VTRは下請け、孫受けをこき使って作っている。
もっとひどいのは、VTRの代わりにYoutube(ネットの動画)を見せるというようなもの。
こうなると、ネットを見たほうがマシだと思うのだが、ネットが見られない人向けの番組なのだろう。
いきおい、高齢者向けの話題ばかりになる。

テレビ局志望の学生たちに、「テレビを見ますか?」と聞いたら、「あまり見ません」という返事が多い。
なんで、テレビ局志望なのかよくわからない。
Youtuberになれるほどの才能がないから、テレビ局に行くのかもしれない。

それほどひどい状況だから、若い人たちがテレビ離れをするのはいいことだと思っていた。
「功罪」の罪の部分が大きいということだ。

しかし、よく考えたらテレビにも「功」の部分があった。
一つは、家族で共通の話題を共有するということだ。

話題のネタが、食事の時間にリビングで見るテレビの番組だったりした。
核家族化しても、80年代、90年代はそうなっていたと思う。
今は食事中でも子どもたちはスマホを気にしている。
ファミレスでちょっと大きめの子供連れなどを見ておたら、家族全員がスマホを見ていたりする。
こういう風景はテレビの時代はなかった。

就職の面では、CMの効果。
今から思うと、CMはいろんなことを教えてくれていた。
世の中にこんな商品があるとか、会社があるとか…。

みんながテレビを見ているときは、クルマに興味がなくても、たくさんの人が自動車会社の名前は知っていたと思う。
クルマの宣伝をして、最後にTOYOTAとかHONDAとか出てきた。
えらいもので、そういう刷り込みは効くのだ。

もしもCMがなかったら、P&Gとか花王などの日用品のメーカー名や化粧品のメーカーなど知らなかったかもしれない。
資生堂やカネボウの名前を知っているのは、ひとえにCMのおかげだと思う。

実際、2014年にいろんな会社を書いて、知っている会社をチェックしてみよう、というテストをやったら、トヨタやホンダ、ANAやJALを知らない学生が続出して驚いた。
今から思うと、あの学生たちはCMを見ていなかったのだろう。
あの時はトヨタやJALを知らないとはどういうことだ、と思っていたが、悪いことをした。
世の中のことを知ろうと思うと、いろんな会社のCMを見ることが効果があったのだ。

テレビの「功」の部分は、民放のCMにあった、という皮肉。
見ている当時は、うっとうしかったり、トイレに行ったりしていたが、あれは世の中にはこんな会社があって、こういう商品やサービスがあるよ、ということを教えてくれていた。
社会勉強だったのだ。

今の学生たちはそういう社会勉強を経ていないから、知らなくて当たり前。

これこそ、教育で何とかしないといけないのではないか…。




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