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2019.05.28 Tuesday
割合の割合?
割合がわからない学生が、何とか第一段階をクリアしても、本当にわかっていないと「割合の割合」の問題はわからない。
旅行に行くのに前金を2/15払って、行く直前に前金の2/3を払ったという時に、トータルで全体のどれだけ払ったか?という問題。 まず「2/15の2/3」をどうやって計算するかということだ。 割合は全体に対する部分の比率ということがわかっていれば、全体を2/15とみて、その2/3だから、2/15×2/3=4/45とわかる。 しかし、こういう計算ができるためには、2/3をかける、ということの意味をわかっていないといけない。 分数とは何かということになる。 2/3をかける、ということは3で割って、2倍することであり、かけることでその大きさがわかる、ということだ。 さらに、それと前金の2/15を足さないといけない。 計算で出した4/45と2/15を足して、はじめて全体のいくら払ったかがわかる。 ここで通分をしないといけない。 4/45+2/15=4/45+6/45=10/45 この計算のやり方を覚えている必要がある。 ここが第二のハードルになる。 そして約分をしないといけない。 10/45=2/9 ここまでスッとできる学生はありがたい。 逆に言うと、スッと出来ない学生がたくさんいるということだ。 90年代にすでに「分数が出来ない大学生」という本が出ていたが、2019年になっても状況は変わらない。 もう30年経ったが、状況は悪化している。 これを文科省の失敗と言わずして、何というのか。 教えてほしい。 |
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