考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
白物家電
かつては白色の製品ばかりだったということで、白物家電ということが言われた。
冷蔵庫、洗濯機など、家庭で使う電気製品だ。
これも若い人たちにとっては死語だろう。
実際に今はいろんな色のものが出ている。
赤い冷蔵庫や緑の洗濯機など、バリエーションが豊富になった。
あれはボンダイブルーの初代iMacあたりから始まったのだと思う。

去年の白物家電の国内出荷金額は、前年比4.1%増の2兆4452万円で、22年ぶりの高水準だったとのこと。
ただ、この中の3割強はエアコン。
猛暑でエアコンがよく売れたということだ。

次いで洗濯機や冷蔵庫だが、これは単価が高くなったということらしい。
たしかに、冷蔵庫ではエコやチルド、野菜室など、洗濯機では乾燥機付きとか、ドラム式など付加価値の高いものが増えた。
昔は洗濯機はそんなに高いものではなかったが、今は20万円以上のものがいろいろある。

さらに、世帯あたりの家族数が減って、白物家電にかけられるお金が増えたのもあるだろう。
白物家電は必需品だから、常に買い替え需要はある。
共働きで高くても便利なものを使おう、ということもある。

そんなわけで、白物家電は好調だった。
今や「白物」には限らないが…。

しかし、少子高齢化の影響で国内市場の縮小は避けられない。
人口が減るというのは、生産に対しても、消費に対しても効果が大きい。
若い人たちは社会保障の負担で苦しんでいるし、高齢者は残りの人生のために消費を減らす。

日本の家電メーカーは価格競争のために生産をアジアに移した。
一部は日本に回帰しているが、多くは行ったままだ。
もはやMade in Japanにこだわる人も減ってきた。
どのメーカーが作っているかということくらいだ。

日本の家電メーカーは一部は潰れ、残ったメーカーは最終製品というより部品に力を入れ始めた。
パナソニックの電池とか、ソニーの画像デバイスとか…。

いつかは白物家電も日本に戻ってくる日があるだろうか。
80年代から全盛期の、日本の家電メーカーの勢いはもう難しい。

かつて日本がアメリカや欧州を抜いたように、新興国に抜かれたということだろう。

これも歴史の必然なのかもしれない。


| | 考えたこと | 07:43 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/237586
トラックバック