考えたこと2

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目標管理
定年後、自治体の外郭団体で働く友人がぼやいていた。
彼の職場で、目標管理をやることになったという。
民間に比べると、20年以上は周回遅れだが…。

目標管理は、90年代くらいにぼくが勤めていた会社も取り入れた。
民間企業ではもう一般的に使われている言葉だと思う。
上位の組織(会社、事業部など)の目標があって、それを達成するために部長や課長などの中間管理職の目標があり、それをまたブレイクダウンして個々人の目標を立てる。
その目標を上長とすり合わせ、達成目標にして、その達成度を半期に一度評価する、というような仕組み。
成果主義と相まって、導入されたという経緯がある。

学校法人で勤めていた時、一度それをやろうとして、反対にあって諦めた。
ああいう非営利組織は効率を追求しないし、何より評価制度を嫌う。
そのくせ、学生の評価はきつかったりするから、わけがわからない。

まあ、とにかく、友人の行っている外郭団体でも、遅まきながら目標管理をやろうということになったということだ。
ところが、上から目標が下りてこない。
それなら、やっても仕方がないということになる。
あくまで組織の目指すべき目標があって、それにどう個人が貢献していくかという観点で、個々人の目標を立てないと意味がない。

友人はそのことをだいぶ言ったらしいが、とりあってもらえない。
何でもいいから、個人の目標を立てよう、ということだ。
こういうのを換骨奪胎という。

つくづく、公的部門は人が違う、と言っていた。
要するに、やることになったからやる、ということだ。
その意味や、目指すところなどどうでもいい。

友人は定年までは大企業で、目標管理をちゃんと運営していて、その意味などもわかっている。
要するに、G(Global)企業だ。
実際、日本経済を引っ張ってきたのは、Gの世界の企業であり、国内でぬくぬくとやってきた人たちにも、自分の知っているやり方をやってもらいたいと思っているのだが、もうほとんど諦めている。
諦めてはいるのだが、今回の目標管理のようなことがあると、ついつい口を出してしまうのだ。

どうしようもないとわかっていても、そうしてしまう。

それくらい、彼我の溝は深い。


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