考えたこと2

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失敗はいけないことか
「ゆとり世代は失敗を怖がる」ということが企業の人事などから言われている。
それは、ゆとり教育が「競争をさせない」という方針のもとで育ったからだとも言われている。
もちろん、そういう傾向がある、という程度のことだろう。

さらに、ゆとり世代は少子化の時代でもある。
どんどん子供の数が減ってきて、大学入試などは「落とすため」の入試から「入れるため」の入試になり、推薦入試やAO入試などバリエーションが増えた。

推薦入試でも、指定校推薦、公募推薦があり、AO入試に至ってはいろんなタイプの入試がある。
AO入試は学力というより、人物を選択する、ということになっており、面接が重視される。
学校の成績なども加味されるが、下位校では事実上受けてもらったら入れる、というようなところもある。
要は減っていく18歳人口に対応して、一般入試を受けなくても入学できる道を大学が増やしてきたということだ。

その一般入試ですら、科目数は昔は5教科がメインだったが、今は文系私学では2科目入試も多く、ごく一部を除いて、多くても3科目あたりの入試がメインになっている。
前にも書いたが、配点セレクトなどというギャンブルみたいな入試もあった。
自分が得意な科目の配点を倍にしてもらえるのだ。
いったい何のために入試をやっているのか、わからない。

要は、中下位の大学の一般入試ですら、少子化に伴って科目が減って簡単になっているのだ。
したがって、大学に入るところはごく一部を除いて入りやすくなっているから、当然失敗はしにくい、ということになる。

さらに、小学校では絶対評価で、自分なりに頑張ったらいい成績になる。
極論すれば、試験で80点とった人が、60点とった人よりも成績が悪い、ということも十分ありえる。
先生の主観で決まるのだから、いい加減だ。
ぼくらの時代のように、成績上位何%が「5」というような順位付けはしない。
何故かというと、それが競争のもとになるからだろう。

それが「ゆとり教育」の一環として行われたとのこと。
ゆとり教育、とひとまとめにして言われる(ぼくも言った)が、学習内容の変更と評価方法の変更の2つがほぼ一緒に実施されたらしい。

それらがどう効いているのかわからないが、「挫折経験」をエントリーシートで問われて、「思い当たらない」という学生も多い。
挫折しないように、親や先生の言うことを聞いて生きてきた、ということだろう。

挫折を知らないということは、もちろんいいことだと思う。
それでも、過度に失敗を怖がるようになってしまっては、逆効果でもある。
学校が社会の縮図だとすれば、少しは競争があってもいいのではないか。
実際の社会は食うか食われるかの競争社会なのだから。

失敗してもいいから、チャレンジするというような気持ちを持たせることも大事だと思う。

IIJの鈴木社長も言っている。

「失敗する人は、何もやらない人よりはるかに見込みがある」

そのとおりだと思う。


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