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2019.05.09 Thursday
独裁国家の強み
日経によると、中国のAI開発は7つの利点があるという。
1. AIの最新の研究内容はインターネットから容易に入手できる。 2. 中国経済は競争が激しく、起業に向いており、絶え間なく試行錯誤を繰り返すことができる。 3. 都市部は人口密度が高く、サービスの需要が高いから、すぐにAIを応用することができる。 4. 既存サービスがないので、一気に最新のものを使うことができる。 5. ネット利用者が欧米を合わせたよりも多い。 6. 政府の支援がある。AIを国家戦略と位置づけ、その達成を目指している。 7. 国民が欧米に比べてプライバシーの侵害に寛容。 20世紀は自由主義の国が大きく発展したが、これからはどうなるか、わからない。 この記事を見ていると、独裁国家のほうが意思決定が早く、効率がいいのは事実。 政府が転覆されない範囲内では、国民に気を使う必要がないからだ。 特に、このAIの事例などを見ているとそう思う。 だからといって、中国のような社会を認めるかというとぼくは「ノー」だ。 そんな国にはなってほしくないし、自由を価値として認めるべきだと思う。 一方で、ぼくはグーグルやフェイスブックを無料で使っている。 その代償に、個人情報が取られているという。 やっていることは中国と同じようなものかもしれない。 しかし、欧米の国々とぼくらは同じような価値観を持っている。 民主主義はいいものだと思っているのだ。 だから、個人情報を悪用しようとしたら、みんなが「ノー」というだろう。 そう思うから、まあいいだろうと思っている。 でも、それが正しいかどうかはわからない。 長い歴史の中で、民主主義がよかったのはほんの最近の出来事。 ぼくらは物心ついた頃からアメリカの影響下にあったし、アメリカのドラマを見ていたし、洋楽を聞いて育った世代。 これはもう仕方ない。 新しい世代の人たちはどういう選択をするのだろうか。 まあ、その時はぼくらはいないだろうけど。 |
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