考えたこと2

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割合の問題
こないだツイッターを見ていて、目についたのが看護関係のツイート。

「看護大学の先生が「生徒が割合の計算ができない」と言ってたり、看護界では希少な統計に強かった東大看護の先生が他大に移って四則演算から教えてると聞いたりしたので、看護大学を爆増させた闇は深いとひしひし感じる。」

「ちなみにとある医学系出版社さんが教えてくれたのですが、看護学校向けのベストセラー商品の一つが「国語、数学、社会などの高校の勉強をやり直すための参考書」だったそうです。」

「同感です。結局レベルが下がっただけ。国は必要な看護師人数で合格者数を決めているので負の連鎖が止まらないですね。根本的なシステム改革は必要です。」

特に、最後のツイートはビックリした。
看護師のレベルを担保するのではなく、必要な人数を担保するために国家試験をやっているということだ。
ということは、看護師のレベルは低下しているということになる。

真偽のほどはわからないが、大学が看護に手を出し始めて、爆発的に看護学部や学科が増加したのは事実。
看護は平成5年に21大学の設置だったが、平成26年には228大学にもなった。
看護人材の不足ということはあったものの、いかに大学が無茶な設置増を行ったかということだ。
大学にしたら、少子化を乗り切るために、出口が確実な学科を作ろうということと、周りがみんながやり始めたからということだろう。
だいたい、こういうブームには臨床心理と同じで中〜下位の大学が乗る。
志願者の募集に困っているからだ。
資格志向が強く、出口が決まっていると志願者が集めやすくなる。

というわけで、今はちょっと落ち着いたが、最初のツイートに書いてあるように、「爆増」した。

こういうふうに、少子化の闇は襲ってくる。
もちろん、悪いのは大人たちだ。

だからこそ、今の病院では患者にバーコードを付けて、点滴などの実施時に照合するようになった。
割合がわからないと、濃度の計算ができないので、間違っていても現場ではわからないからだろう。
ITの力が、看護師の仕事を助けている。

奇しくも新聞の本の発売の宣伝に、「%」が分からない大学生――日本の数学教育の致命的欠陥 、というのがあった。

こういうことで、若者の数学的なリテラシーが落ちていく。
それは容易に数字でだまされる人が増えるということでもあり、今の報道を見ていてもオカシイことがたくさんある。

いつ文科省は対策するのだろうか…。



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